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原油価格の値上げが市場に即座に影響する理由とは?
- 原油価格の値上げが市場に即座に影響する理由を教えてください。
- 原油価格の高騰は生活や経済に大きな影響を与える問題ですが、なぜその影響が市場に即座に現れるのでしょうか。
- 相場の原油価格の値上げがすぐに市場価格に転嫁される仕組みを疑問に思っています。また、備蓄石油の流用についても検討されているのでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
>産油国と日本の石油会社が、いつどのように価格契約がなされているのかは未だによくわかりませんでした こちらを読めば分かりやすいと思います。 http://www.tocom.or.jp/jp/nyumon/online_lecture/doc/oil.pdf 要約するにはちょっと長いのでリンクのみとさせていただきます。
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- hisakaki
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原油価格の報道は、良く聞いてそして良く見てください。原油価格と一般に言われている物には、大まかに分けて次の二つが有ります。 (1)現物価格 (2)先物価格 の二種類です。マスコミは先物か、現物かを報道していると思います。先物価格は、オイルショックの反省から生まれた、3ヶ月先に引き渡す価格と数量の先物市場での取引です。証券取引とは直接的には何のつながりも有りません。取引所はニューヨークとロンドンに有ります。最終的には3ヶ月先の現物との値差が損益となります。 先物は現物より高かったり、安かったりします。先行き安くなるのか、高くなるのか、市況の予測をして価格が決まります。現物は現在の取引価格で、遡っての値上げも有ります。硫黄分の多寡や、粘度の強弱、現在の需給と先物価格の相場を参考にして価格が決まります。 報道する価格が(1)(2)を混同すると、現在のガソリン価格の変動もまるで可笑しな相場に思えてきます。ペルシャ湾から約一ヶ月の航海を経て日本に届くのが、原油ですが、各社はこれを精製します。製品価格の変動は、消費者の需要にも大きく反応します。一ヶ月間の洋上在庫があるためです。高い在庫は他社に先駆けて売りたいのは各社とも共通ですし、安い在庫はなるべく高く売りたいものです。
お礼
ありがとうございます。まさに今回知りたかったことは、報道のほとんど、たとえば、検索yahooニュースなどで出てくる原油価格報道は「原油先物相場」に関するものですね。ご指摘のように商品先物価格も参考にして「現物価格」は決まるのですから影響を受けるのは当然ですが、一日一日あまりに敏感に反応するものですから疑問に感じています。もう少し教えてください。ご回答が素人の私には難しいものですが整理してみます。 1、原油はタンカー積み込まれる時点で価格は決定している。 2、商品先物価格は本来価格安定のために設けられたシステムである。(実際は投機の対象としても利用されていますね) 「現物は現在の取引価格で、遡っての値上げも有ります」は、どの時点に遡るかがわかりませんでした。 ガソリンの暫定税騒動の時に、良心的なスタンドは在庫した分には値上げをしないところもありました。小売でさえ販売価格は買った時点の価格を参考に決めます。あらゆる産業に影響する石油製品の価格はどのようにして決められているのでしょうか。「商品先物価格」は、その時点の市場の製品価格に反映するのは当然の結果でしょうか、ぜひご教授ください。
- 1972nyanco
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石油の取引はちょっと特殊で、先ず先に現物が納入される。で、それがお幾らになるのかは後から来まるのです。 ストックされた原油が、加工に回される時に初めて値が付きます。これは、納入した時の価格ではなくリアルタイムに今の原油価格が反映されます。 なので、安い次期に買い付けてストックを作っても、それは意味がありません。ガソリン価格が、やたらと市場に敏感に価格変動するのも、こういった理由があります。 …と、以前聞いたのですが、すこしうろ覚え(^^;)。
補足
なるほど!!本当なら、現状がとてもよくわかります。
- rx78ns00k2
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簡単に言えば、原油価格の値上がりはここ最近の事でなく数年にわたり上昇し続けているからです。 簡単に表すと 質問者さんのイメージ 時間軸 1 2 3 4 5 6 7 8 9 価格軸 1 2 3 4 5 6 7 8 9 実際は(もちろんタイミング等は違うと思いますが) 時間軸 1 2 3 4 5 6 7 8 9 価格軸 1 1 1 2 3 4 5 6 7 最初の段階では多少のタイムラグはあったと思いますが、こうも長期間にわたって上昇すればイメージ的にはすぐに影響しているように感じてしまうのではないでしょうか。 備蓄に関しては確か3ヶ月分程度だったように記憶しています。 もし全部を市場に出しても、上の価格軸で説明すると(2 3(備蓄分)5 6)となるだけであまり意味をなすような気がしません。
補足
理解し安い回答ありがとうございます。 今回、この石油燃料の値上げを自分でも調べ、皆さんに教えていただいて、少しですが理解できました。途中にアメリカのように石油メジャーが原油高騰で空前の利益を上げる事実にぶつかったものですから。大きな石油メジャーを持たない日本ではたぶんあり得ないのだと思います。 ただ産油国と日本の石油会社が、いつどのように価格契約がなされているのかは未だによくわかりませんでした。感謝。
- lv4u
- ベストアンサー率27% (1862/6715)
>>1、どうして相場の原油価格の値上げが、すぐに市場価格の値上げに転嫁されるかが疑問。 ガソリンの例では、「すぐに市場価格の値上げ」に転嫁はされなかったですよね。出荷時の卸売り価格に連動したと思いますが。 まあ、「すぐ」っていうのを、どの程度の期間とみるかで人により違うでしょうけど。 なんにしても「将来相場の値上がり確実、すくなくとも下がることはない」って状況なら、市場価格値上げに転嫁するのは自然ではないでしょうか? なお、市場価格に転嫁しずらい漁民の方々は、全国的な一斉休業を企画され、なんとか転嫁をしようとがんばっていますね。また運送業の方たちも、なかなか原油高の価格転嫁できず苦しんでいるようです。 >>2、もう一点は「備蓄石油」の流用は検討されないのでしょうか。 備蓄は「いざというときのため」でしょうからね。また、備蓄を流用して石油相場が下がればいいのですが、そんな見通しは無いでしょう。だから意味無いとしてやらないと思う。精油所の事故などで、ほんとに一時的な危機っていうことなら、使うと思いますけど。 いずれにしても、この原油高とか穀物高は、単なる「投機」筋じゃあなく、「インデックス投資」って「実需筋」と見なされる「投資」の増大が原因だそうです。実需筋なので、一度入れると抜けないそうです。それでも、流入するのは「将来、絶対に原油や穀物が高くなる!まちがっても下がることはない!」って判断なんでしょうね。 たぶん、万が一でも原油や穀物が大量に市場に溢れて、相場が下がりそうだとなると、「どんな手段を使っても、相場は下げさせない。そのためには、戦争やテロも手段の一つ。(友人のアルカイダに頼んで、ちょっと爆破工作をお願い、ってのもアリか?)」ってことでしょう。アメリカが原油ほしさにイラクにでばったように。 世界を支配するほどの資金を持った人たちの描く、近未来の地球のシナリオがどうなっているのか不明ですが、そのシナリオのページが開かれつつあるようです。
補足
ありがとうございます。難しい言葉が出てきましたので理解に苦労しています。「インデックス投資」が「実需筋」だからというのは一般的見解でしょうか。 今回このご回答を理解するために少し調べました。アメリカの有名投資家ジョージ・ソロス氏が「機関投資家の商品インデックス投資は、経済的な帰結として知的に不健康であり、潜在的に不安定であり、疑いもなく有害だ」(6/30)と言うくらい実需とは違うという意見のほうが多く見られる様に思いますが。http://www.shikyo.ecweb.jp/c-mogas.htm 市況に対する供給不足はOPECも否定的であり、かつサウジなど増産体制(6/24)されている。と考えるのが一般的ではないですか。 それよりもこのスレの疑問は、原油の購入価格は何か月も前に決まっているのではないかということ。タンカー1隻毎に値段交渉して買付するようなものではないのではないかという疑問ですがどうでしょうか。
- shinya23so
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1、商売であるのですから、商品を仕入れなければなりません。 あなたが石油を買ったお金よりも多い金額で 次に売る石油を買ったらガソリンスタンドは赤字になります。 要するに今は売るべきではなかったということになります。 当然安全策として常に次回の買値価格よりも上で販売します。 原油価格の値上すれば次回の買値価格が上がるわけですから、 販売価格はその場で高くなります。 2、備蓄石油は、非常食のようなものです。 食料価格が上がったからといって非常食を食べる事は稀です。 食べ物がなくなって初めて食べるのが非常食です。 当然食べ物がなく飢え死にしてしまいそうな時には、 かなり節約して食べようとします。 備蓄石油を使う状況というのは、みんなが電気も使わず、 テレビなどもほとんど見ず、それでも食料、医薬品などを 遠方に運ばざるをを得ない状況になった時にすべきです。 でなければ、石油の取れる地域で大規模な地震などがあり、 そういった生活必需のエネルギーすら確保できなくなった時に 対応することが出来なくなってしまいます。
補足
回答に感謝します。 1、つまり値上がりは「原油値上がりを予測しての価格の上昇」ということでしょうか。 2、日本でかつて漁船が一斉に出漁を休むなどということはなかった思います。オイルショックの狂らん物価を機に設けられた設備、そうならないためにも供給が確保されてる、今こそ利用されるべきと思いますがいかがでしょうか。
お礼
大変ありがとうございます。 まだ全部、読破してませんが途中まででも契約の仕方等よく理解できました。合わせて多くの組織で石油製品価格動向調査が行われ逐次公表されている事も知りました。いかに石油製品の価格変動が地域経済に重要かの現れではないでしょうか。石油各社が石油卸価格発表を毎週にしたり、高速道路のスタンド卸が月1回から週1回に変更にと市場とのずれ修正に乗り出したようです。ただ今度はタンカーの輸送用燃料の値上げが、原油価格下降も飲み込んでしまい、結果として原油高は解消しないとの見方もあるようですね。 「原油価格の値上げが、すぐに市場に影響するのか」この単純な問題もいかに理解できていなかったかと思います。 マジック界に「もっとも簡単なトリックが最良のトリックである」という言葉があります。原油が上がれば石油が上がって当然という単純な見方こそ我々が陥るトリックなのかもしれません。参考意見をくださった皆様に深く感謝。