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NY原油取引高と世界の平均1日の需要量について

原油が投機の対象になっておりますが、その価格の基準はNY取引原油価格と聞いております。ではそこでの取引量は世界の1日平均使用量の何%ぐらいでしょう。少量だとそこで高く買っても自分が安く仕入れた多くの備蓄があれば、その高い値段で売れるので少々高くても現物として買えると言うことにはなりませんでしょうか?しかし現物を安く買いたい人が大勢いると思いますが、なぜその投機筋が決めた値段で買わなければいけないのか、そこら辺がよくわかりません。もしそういうルールを誰かが決めたとすると、誰がそういうことに決めたのでしょうか?米国・英国の経済人?  これは、需要と供給関係を無視した経済システムであり、このような世界に投機筋が入り込めないようなもう少し健全な形にはならないものでしょうか?

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  • ADATARA
  • ベストアンサー率43% (583/1345)
回答No.3

こんにちは! (1)<取引量は世界の1日の平均使用量の何%ぐらいでしょうか。  世界の取引量の5%です。しかし取引価格の標準になっています。取引量の3分の2は投機で,残り3分の1が実需ですので,5%の3分の1が該当します。詳しいことは,22日と23日の日経新聞をお読み下さい。 (2)<誰がそういうことを決めたのでしょうか。  先物取引が必要だからです。例えば,農家が安定して大豆を生産したくても,天候不順のリスクがあります。先物で価格が安定してしまえば,不作でも一定の収入が確保できます。豊作でも,安定した収入があるなら,まあいいやということになります。  しかし,今の原油価格は1リットル84円50銭くらいになり,とても高いですね。 (3)<健全な形にならないものでしょうか?  現在,中東諸国はインフレに悩んでいます。ドル安で行き場を失った資金が原油市場に流れ込んできているため,ドル安→原油高の悪循環です。サウジアラビアなどの中東諸国は,自国通貨をドルの連動させています。ドルが上がれば自国通貨もあがりますが,ドルが安くなれば自国通貨も安くなります。そうしないと,ドル相場で莫大なオイルマネーが毀損するリスクがあるからです。それで,ドル安の影響で輸入品の高騰から,米国以上にインフレに悩んでいるのが実情です。  現在,裏の部分で,中東諸国から米国にインフレ防止のためにドル高政策をとるよう強く要請され,これが本月2日,米国財務長官ポールソンの中東における発言になり,ブッシュ大統領の発言になり,ドル円が103円から108円になった口先介入の効果です。  米国の自国のインフレ防止の重要性と原油価格とドル安との因果関係に気付いたので,必死にドル高政策を取るので,中期的に原油価格は下落するでしょう。

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質問者

お礼

大変分かりやすい回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • pri_tama
  • ベストアンサー率47% (678/1421)
回答No.2

 ウェスト・テキサス・インターミディエイトの取引量は、産出量の100倍の量が取引されています。(先物取引と現物取引は激しく乖離している)    http://ja.wikipedia.org/wiki/WTI  投機筋は、金儲けが出来れば何でもいいのですが、最近原油が話題の中心に成っているから、原油先物で稼いでいるだけであって、過去には不動産、為替、株、債権など色々な物が対象になりました。  価格が激しく変動しやすい物が好ましいので、原油がこれから急落したとしても投機筋には、儲けるチャンスである事にまったく違いは有りません。  石油の価格は産出国から採掘権を購入し、採掘設備や輸出インフラや精製設備を建造する際のコストから、予想産出量を割った額で足が出ないように設定されます。(次の採掘が出来る程度の利益も上げなければなりませんし…。)  埋蔵量が減ってきた上に、新興国の採掘権の価格無視の買い漁りなどが、現物の価格の暴騰の原因です。  新興国の買い漁りの凄まじさを示す物として、過去に世界の石油のほぼ全てを支配していた石油メジャーの生産シェアは10%程度、保有する油田の埋蔵量シェアは3%まで落ちています。  変わって非欧米諸国の主な国営企業7社の原油生産シェアが合わせて30%、保有する油田の埋蔵量でも30%と存在感を強めています。    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B2%B9%E3%83%A1%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC  有る意味、非常に健全な理由によって高騰していると言って良いかもしれません。(日本にとっては非常に不運ですが…。)

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質問者

お礼

ありがとうございます。健全ということには少し抵抗があります。漁師さん・運送業等それにより苦しんでおられる方が大勢おられますから。それらは一般市民生活に直結していますから。

  • gungnir7
  • ベストアンサー率43% (1124/2579)
回答No.1

本当に石油の値段は困ったものですね。でも投機の制度がないともっと困るのです。 >このような世界に投機筋が入り込めないようなもう少し健全な形 そもそも先物取引に投機筋を導入したのは価格の安定化のためです。 投機筋が入り込めなければその先にあるのは統制価格です。非常に危険な状態になります。 >しかし現物を安く買いたい人が大勢いると思いますが、 >なぜその投機筋が決めた値段で買わなければいけないのか これもおかしな理論なのですが、高くても買いたい人がいるから高くなるのです。 投機筋が定めた値段でも買う国(日本、中国、ユーロ)があるので他の国は迷惑を被っています。 ですが、我々が日本の石油輸入元に購入しないで下さいとはいえません。 結局、我々は足下を見られるし、日本のような裕福な国が購入するので途上国はなすがままです。 そもそも今回こんな変な流れになっているのはサブプライムローンに因果関係があります。 石油価格が上昇し出したのもサブプライムの問題が表面化してから。 サブプライムに投資していた資金が行き場を失って先物市場に来たのが原因です。 供給側が過剰になって買い手が強気になれる場面が来なければ価格は下がりません。 既に中国経済は減退、サウジは増産、新油田も幾つか見つかり洞爺湖サミットでは議題の対象と 投機筋にはマイナスの要因が続々と報道されています。 石油バブルがはじけたら思いっきり呪いの言葉をかけてあげればいいでしょう。 ちなみに先物を世界で一番最初に開発したのは大岡越前というのは有名な話です。

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質問者

お礼

日本政府が備蓄タンクをあけ90日ほど買わないようにすれば投機筋・原油輸入元は困ると思いますが、逆に日本国に圧力をかけてくるでしょうね。まあ余裕のある間はこのまま続くかもしれませんが、このような無理な現象はいつまでも続くわけはないですね。どうもありがとうございました。

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