いろんな答え方ができそうですが。
>地上で人が立っているときに、その重力と垂直抗力がつりあっているのと何が違うのでしょうか。
違いはないともいえます。
宇宙ステーションの中でも、地上でも、人に働く力がつりあっているので、人の体は動きません。(正確には「力がつりあっている」←→「加速度を生じない」というべきですが、初めに静止している物体は、静止したままなので、「力がつりあって動かない」という表現にしておきます)
>なぜ、地上では、無重量とは感じないのでしょうか。
地上で働く地面からの垂直抗力は、足の裏だけに働きます。体の筋肉や三半規管の中には地面からの垂直抗力が働きません。
これに対して、「遠心力」は物体の全ての部分に働きます。筋肉にも働くので、「体が宙に浮いた感じ」になるし、三半規管の中にも働くので「上下方向の感覚がなくなる」ということになります。
※遠心力は「慣性力」といわれる力の一種で、「見かけの力」といわれることもあります。宇宙ステーションの中を基準にする立場だとこういう力が働いていると考えればいいわけです。
宇宙ステーションは地球のまわりを円運動しているので、宇宙ステーションを「外から見る」立場で考えると、「遠心力」という力は考えません。宇宙ステーション(や、その中の人間)の受ける力は重力だけです。重力だけを受けている物体の運動は「自由落下」といわれます。宇宙船も中の人間も自由落下しているので、地上で重力と垂直抗力を受けてつりあっているのとは、違うわけです。
補足
どうも では質量のある素粒子一個について考えましょう。 地上で素粒子が「落ちている」場合、垂直抗力と重力がつりあっているのですよね。 このとき素粒子は無重力を「感じて」いるのでしょうか。