saoripowerさんが興味のある分野を抽象的な度合いが強いものと
やや具体的なものへ分類してみましょう。
抽象的なものはテーマとしても難しいです。
それなりのことを言うためにはしっかりと深くつきつめなくては
いけない上、主張自体が抽象的にならざるをえないため
あらゆる反論に備える準備もしなくてはいけません。
そのようなスキルを身につけるには少なくとも20年は
その分野の専門研究を続けなくてはならないと思います。
(僕は研究者歴4年ほどで、まだまだその境地にはいたっていません)
僕の主観ですが、saoripowerがあげているテーマで具体性があるのは
強いて言うなら過労死ぐらいでしょうか。
それも「過労死を防ぐために効果的な勤務形態はどのようなものか?」
や「過労死を引き起こす日本の企業体質の独自性は何か?」
というような具体的な問いに置き換えなくてはならないでしょう。
「なぜ過労死は起きるのか?」というような問いでは難しいです。
その上で「過労死」という抽象的な言葉を具体的に定義する必要もあります。
もし過労死の問題に深く取り組むことが今回が初めてなら
「90年代日本の製造業において厚生労働省が過労死認定したもの」
ぐらいには絞り込まないと難しいです。
その後の作業としては
・具体的な事例を集める
・自分と同じようなテーマ設定をしている論文を集める
・他の人が主張していることの良い点、悪い点を自分なりにかみくだいて
自分が主張したいことを考える
・論文の構造を組み立てる
・書く
といった流れになっていくかと思います。
僕の主観で過労死をテーマにすることを想定しましたが、
他にも例えば「家庭に対する考え方」を
「日本の30代男性が家事に参加する仕方が1960年と現在でどのように変わったか?」
など、とにかく少しでも具体的な問いを立てることが大切です。
お礼
ありがとうございました 参考にしてみます