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統計学における「統計的有意性」
ある書物の中で、統計学における「統計的有意性」に関する批判が有りましたが、何しろ統計学を学んでいないので良く分かりません。誰か「統計的有意性」の意味を教えて下さい。
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「統計的」という形容詞は.いくつかの意味が有るので.ここでは省略します。 統計学での「有意性の有無」について.答えます。 一般に使われる統計では「危険率0.05(危険率5%)」という条件がつきます。これは.「1/20の確率で結果が間違う」という意味です。まれに危険率1%の場合が有ります。これは.1/100の確率で間違う(10000回行ったらば100回間違う)ことを意味します。 この「間違う」場合には.次の2通りの場合が有ります。 1.有意さがあるにもかかわらず.有意さがないものとして取り扱う。 2.有意さがないにもかかわらず.有意さがあるものとして取り扱う。 この曖昧さが常に統計では付きまといます。 統計処理の内容によって多少変化しますが.「有意さがある」場合は.2つの集団を比較して.標準偏差の2倍の差が有ったときや.ある事象の発生確率が2倍差が有ったときにです(20回やって1回しか間違わない場合)。 一方.「有意さがない」場合は.すべでの集団の構成する対照を誤差0で測定して.差がなかった場合です。 両者の間.つまり.標準偏差の2倍程度以下(具体的に数値は統計処理方法で多少変化します)の差が有った場合には.統計では「有意さがあるかどうかわからない」状態であり.「有意さが有るとは言えない」と表記します(20回やって.1回を越えて間違う)。「有意さがない」場合では有りません。 標準偏差は.いろいろな数値はある値を中心として適当にバラついて存在します。このばらつきの状態を示す数値です。
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- jun95
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たぶん、統計学について何も知らないとすると、簡単には説明できないと思います。おおざっぱに言うと、統計学という理論の中で、意味を持つということです。 たとえば、所得が多ければ、米をたくさん買うことについて、相関関係があるかどうかを統計学的に検証すれば、有意な相関があることがわかります。これは、北朝鮮などのように、米を買うことが所得消費の中心になっている国だと有意がありますが、可処分所得の高い日本では、相関関係は、ある程度の所得階層までは認められても、それ以上になると認められないかもしれません。これにかんして統計上の議論は、データと統計処理と、さらには、統計学自体における「認識」の問題もあると考えます。 内容が分かれば、もう少し的確な回答ができるかもしれません。
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御回答ありがとうございます。そうですね。統計学について何の知識も持たないのでは説明のしようがありませんよね。 ちなみに、私が本の中で見た統計学における有意性について「経済学者は、統計学における有意性を誤解して認識し、その数値にのみ着目した結果、どれくらい大きければ大きいと言えるか、という問いには答えていない」という趣旨の批判をしていました。
補足
統計学について何の知識も持たない私に対して、この様な詳細な御回答ありがとうございます。 ちなみに、私が本の中で見た統計学における有意性について「経済学者は、統計学における有意性を誤解して認識し、その数値にのみ着目した結果、どれくらい大きければ大きいと言えるか、という問いには答えていない」という趣旨の批判をしていました。