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なぜ、原子の相対質量の基準が炭素なのですか?
なぜ、原子の相対質量の基準が炭素なのですか? 昔は水素が基準だったと聞くのですが・・・・ そこまでに至った歴史が知りたいのですが、 よろしくお願いします。
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No.1さんがご紹介された、啓林館のサイトにある説明は、丁寧に書かれていていいですね。 No.2さんの回答は、おそらくIUPACによる原子量の改訂(1961年)がIUPAPの原子質量単位の変更(1960年)より遅かったことを指しているのだと思うのですけど、ちょっぴり歴史を捻じ曲げた、非常に誤解を招きやすい表現だと思います。アシモフのエッセイを参考にされたとのことですが、記憶違いではないでしょうか? 参考文献: 高校生向け [1]卜部吉庸「理系大学受験 化学I・IIの新研究」のSCIENCE BOX. 専門家向け [2]斎藤信房「原子量および同位体存在度」日本化学会 編 「化学における精密測定」の3・2節 学会出版センター(1976). マニア向け [3]T.P. Kohman, J.H.E. Mattauch, and A.H. Wapstra "New Reference Nuclide: The use of 12C as the basis for a unified scale of nuclidic masses and atomic weights is proposed." Science 127, 1431-1432 (1958). [4]F. Everling, L.A. Ko"nig, J.H.E. Mattauch and A.H. Wapstra "Relative nuclidic masses" Nucl. Phys. 18, 529-569 (1960). [5]A.E. Cameron and E. Withers "Report of the International Commission on Atomic Weights(1961)" J. Am. Chem. Soc. 84, 4175-4197 (1962).
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- htms42
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私も#1に示されている啓林館のサイトを読ませていただきました。 #1様は違ったまとめ方をされているようです。 >12Cを基準に選んだ理由は,従来の原子量値を大きく変えないですむことや,他の同位体との質量比較が正確であることなどであった。上の計算ならびに下の表に示したように, 1Hと16Oを基準とする案は従来の化学原子量を大きく変える点で不合格であり 質問に対する回答はこの部分だと思います。
- debukuro
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身近にあって取り扱いが容易だからです 炭素12の前は酸素を16としていましたが同位元素が発見されてからは物理学会は扱いにくい酸素に替えて炭素12を基準にしたのです その後科学学会が歩み寄って炭素12を原子質量の基準になったのです 以上 アシモフの科学エッセイ 早川書房 を参考にしました
- jo-zen
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以下のURLが参考になると思います。 http://www.keirinkan.com/kori/kori_chemistry/kori_chemistry_n1/contents/ch-n1/1-bu/1-3-A.htm 原子量の基準はドルトンのH=1から始まって、ベルセリウスのO=100など何度も変更されてきたが、現在はこの原子量基準とモルの概念が密接に結び付いていて、モルが次のように定義されています。 「0.012 kgの12Cに含まれる炭素原子と同数の構成単位を含む系の 物質の量を1 molとする。」 このようにモルを定義することにより、原子量がAの原子1 molの質量はA gとなり、相対質量として測定されてきた原子量がモルを介して最も使いやすくなるのです。