はじめまして。
ご質問1:
<そもそもこの読み方はいつ頃から読まれているのでしょうか?>
1.「あやめる」は古語の「あやむ」からきたもので、もともとは「危む」と書きます。
2.「殺す」という意味で「殺める」は一種の当て字から生じた語法です。
3.「危む」には「危うくする、危険にする」という原義があり、そこから、「傷つける」「殺す」という意味で使われるようになったものです。
4.江戸時代の近松門左衛門の「小女郎」に「人を危め方を背いた科人」という表現がありますから、この書の書かれた1717年には使われていたということです。
5.従って、江戸時代は「危む」の用法が一般化していたようですから、「殺める」の当て字が使われるようになったのは、近代以降と思われます。
ご質問2:
<清少納言や紫式部といった古典の時代からあった読み方なのでしょうか?>
ありません。
1.平安時代は、「危める」を「殺す」の意味で使っていません。
2.奈良時代には殺すの意味では「殺す(シス)」という用言が使われていたようです。
例:
「命はな殺せ給ひそ」(古事記)
3.平安時代には「殺す(シス)」が「シイス」と読まれることもあったようです。
以上ご参考までに。
お礼
ありがとうございました