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ポリマー重合方法
ポリマーの塊状重合を行っています。これまで使っていたモノマーは高温(160℃)で一端溶融し、その後触媒を添加して粘性が上がるまで攪拌してその後一定時間反応させていたのですが、今回新しく使用したモノマーはこの温度では溶融せず、同じ方法では触媒を分散させるのが難しいです。また溶融するかどうか少し時間を掛けているうちにモノマーの色が白色からベージュへと着色していました。 そこで質問ですが、ポリマーの合成は固体粉末状態でも触媒と熱により重合は進行していくのでしょうか?重合はアニオン重合です。塊状重合で触媒が不均一に分散していてもモノマーがある程度溶融する条件もしくは液体のモノマーを含む系で行っており、溶融・溶解しない系は初めてでしたのでどなたかアドバイスお願いします。またこのような場合の重合方法・条件等がありましたらそちらもアドバイスお願いします。
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- yyuckey
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回答No.1
従来の実験方法でモノマー色が白色からベージュ色へ変化した原因は酸化反応ではないかと思われます。そうなると殆ど重合は進行しないと推測されます。質問へのアドバイスですが、私の知識では固相重合が進行する系は、モノマーが結晶している場合のみで、結晶の融点以下の温度でポリアセチレン、p-ジビニルベンゼンが固相で重合します。ただし重合後の結晶格子は変化します。私の経験では、ご質問の不均一系での重合反応は触媒が分散している場合は可能ですが(リビングラジカル=ATRP)、モノマーが不均一の場合はまず無理と思われます。対策とては、安直ですが、溶媒を用いる以外にはないのではないかと思われます。生成するポリマーが直鎖状ポリマーでは溶媒の使用は可能と思われますが、三次元硬化する場合は不可能です。重合後溶媒の除去が困難になるからです。
お礼
アドバイスありがとうございました。ご経験からのアドバイスで大変参考になりました。この重合反応では3次元硬化反応はおこりませんので溶媒を用いる方法でトライしてみたいと思います。