こんにちは。先ほどの英語のご質問では早速のお礼のお返事を有難うございました。
ご質問1:
<『とんでもありません』『とんでもございません』と言いますが、何か違うだろ、と思っていました。>
確かにおっしゃる通りです。
1.『とんでもありません』『とんでもございません』の常体は「とんでもない」になります。
2.これは「途でもない」から転じたもので、原義は「途方もない」ということです。
3.そこから、
(1)「あるべきことではない」
(2)「けっしてそんなことはない」
という強い否定を表す語法として用いられています。
4.感謝の言葉に対して用いられる「とんでもない」は、(2)の「決してそんなことはない」の意味で使われてるようです。
5.わかり易い解釈にすると
「決して感謝されるようなことはしておりません」
といったところでしょう。
謙遜が美徳とされる日本の、「どういたしまして」の最高謙譲語、といった感じでしょうか。確かにやや大袈裟ですね。でも個人的に「とんでもございません」はたまに使います(笑)。
6.一方、感謝する側が使う日本語の「有難うございます」は、日本人独特の「恐縮する」といった謙虚な気持ちが強く表われる場合があり、「そんなことしていただいて申し訳ありません」といったニュアンスが含まれていることがあります。
日本人同士なら、その感覚が暗黙の了解でつかめることができます。外国人にはその感覚はなかなかわからないでしょう。
7.従って、感謝を述べる相手のそんな恐縮する気持ちを汲み取り、
「とんでもありません」
=「感謝されるほどのことではしてありません」
という意味で、相手への気遣いとして使うこともあると思います。
ご質問2:
<正しいんでしょうか?>
上記の解釈で使っているとすれば、文法上はあながち間違っているとはいえないと思います。
この語法の真意は以下の2通りあると考えられます。
1.感謝されることへの強い否定→自らの謙虚さの強調→相手への敬意
2.感謝しながら恐縮する相手への強い否定→恐縮する相手への気遣い→相手への敬意
と、どちらも相手に対して敬意をもった使い方だと思われます。
ただ、1のような用法では、そこまで謙遜する必要はないのではという気もしますが、個人的にはどちらかと(2)のニュアンスで、語感が好きなのでよく使います。
ご質問3:
<何て言えば正しいんでしょうか?>
1.普通に答えるのであれば
「どういたしまして」
で十分です。
2.もう少し丁寧さを出したければ
「お役にたててなによりです」
「お役にたてて光栄です」
なども、いい返答かと思います。
3.エスプリの聞いた例では
「お互い様です」
「喜んでいただけて私も嬉しいです」
「こちらこそ先日は、~をありがとうございました」
なども、状況に応じた語法もあるでしょう。
以上ご参考までに。
お礼
度々、回答ありがとうございます。とても詳しいんですね。123457なるほど~~~と唸ってしまいました。決して感謝されるようなことはしておりません、ですか~。なるほど。使われる意味が解かった気がします。6そうですね、日本人の美徳の謙遜、ですね。外国人は理解に苦しむでしょうね。相手への敬意にも繋がるんですね!あまり深く考えずに単に使っていました。なるほどなるほど~。。。12そうですね、私的に何かかしこまった言葉で言わなくてはいけないんでは?と思ってしまいます。3、大人な感じで良いですね!そうなんですね、エスプリかぁ色々用意しようと思いました。ありがとうございました。