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東芝のHDDVD撤退について
こちらの方が回答があると思ったので質問します。 東芝の撤退によって東芝の損失は120億円以上?と言われていますが、これによって 1・一般社員による被害は何かありますか?具体的にボーナスカットとか? 2・東芝はHDDVDで勝負なんてしようとしないでこの開発や製造をしていれば会社として黒字でまず間違いはないのにみたいな東芝が優れている商品や事業(開発部門)は何ですか?
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1.まだ確実には分かりませんね。最終的に決算がどうなるかによるでしょうが、DVDレコーダー及びPCを開発していたスタッフ以外に大きな影響を与えるかというと・・・。東芝は全体で見ると電器機械及び原子力部門の収益が圧倒的に大きいですからね。 AV機器部門でDVDレコーダーのBDへの対応を断念すれば、技術者が配置転換される可能性は高いですが、全体への影響は極端に大きな物ではなく、むしろ今の間ならまだ軽微でしょう。 ただ、訴訟大国の米国で訴訟などが行われるとまた変わる可能性がありますから、まあ予想より損失(実際には穴埋め可能だが)が増えるかも知れませんね。 2.東芝の技術面で弱い部門は今は少ないはずです。選択と集中を進めていますから、残っているのは技術力を誇れる部門ばかりです。最近だと、原子力部門はWH社(ウエスチングハウス)の買収で、世界で唯一の2種類の発電方式を使える原子力技術会社となりました。 http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_02/pr_j0601.htm これだけの取引が出来る企業です。 半導体技術では世界5本の指に入る半導体技術を持ち、NANDフラッシュの製造では世界トップ技術(特許及び研究レベル発表)をSANDISKなどと共に所有します。 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0207/isscc04.htm また、PS3に使われるCellプロセッサの一部技術特許は東芝が所有。電気機械技術においても多数の技術を持っており、ノートPC事業は世界シェアで5番目にはほぼ入っています。東芝は並の企業ではないのです。 だから、HD DVDにも大量の投資が出来たと言えます。尚、HD DVD事業に関しては下を読んでみると良いかも知れません。 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080219/avt019.htm http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20080219/avt019.htm これがなければ、Blu-rayもまだ普及期に入れるほど成熟していなかった可能性もある。少なくともHD DVDがAOD-RAMと呼ばれた時代からBDと競ったことで、かなりBD陣営の開発を促進したのは間違いないでしょう。 尚、選択と集中は現在も行われており最近では松下と合弁製造をしていたTM(東芝松下液晶ディスプレイ)液晶事業の松下への売却を行っています。HD DVD事業もその一つといえるかも知れません。 まあ、見た目では東芝にはマイナスに見えますけど、HD DVD事業のお陰でBDとの価格競争とH.264/AVCに関わる動画圧縮技術が大幅に進化したこと(実際にはH.264の高画質化技術は松下が開発したが)、そして東芝にとってHD DVDが価格の下げすぎで赤字の温床となってしまったことを考えると、今回撤退したことも今後の利益のための一歩と言えるでしょう。
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- takaya0131
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私は、さらりと「弱電に限らず、強電や医療機器にも優秀な製品が多くある、総合弱電重電企業です」と書きましたので、理解は可能かと思ったのです。 では、「優秀製品」を簡単に列記しておきます。 発変電機器としては、は原発プラント、火力発電プラント、変電所使用機器(変圧器、各種開閉器)など。家電品各種。コンピュータ(パーソナル用途、オフィス用途、電算センター用途)医療用画像診断機器(CTスキャナ、MRI、X線発生器等)、放送局納入機器(送出用マスター、送信機等)。半導体。
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2回も回答ありがとうございました、今度は納得の分かり易さでした。
- mat983
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東芝は経常利益で3000億円の大企業ですから、 それほどの痛手とは思えません。 むしろお荷物を捨てる事で再生に向けて踏み出したと思います。 最新のニュースでは「造船重機大手のIHIと、原子力発電所の設備を含むエネルギー・プラント事業で包括提携交渉に入った」とあります。 また、新卒採用を大幅増とし、半導体・原発に増員をするようです。 この分野ではトップレベルです。 下記サイトで企業情報が得られます。 http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=6502 http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?scode=6502
お礼
経常利益も初めて知りました、そんなにあればたかだか120億円なんて痛手ではないですね、やはりトップ企業なのでそんなに気にしていないのですね、ありがとうございました。
- takaya0131
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1。被害は一般社員へは及ばないと思います。つまり、赤字は会社が全部被るということ。 2.東芝は弱電に限らず、強電や医療機器にも優秀な製品が多くある、総合弱電重電企業です。HD DVDの失敗ごときで吹っ飛ぶ会社では、ありません。HD DVDが撤退に追い込まれたことは規格の乱立によって市場が乱され、映画配給会社が一斉にBDを支持した結果で淘汰されたのです。「企業四季報」とかをよく読んで、東芝の本質をよく理解してください。「優れた製品」はおのずと判るはずですよ。
お礼
企業四季報」とかをよく読んで、東芝の本質をよく理解してください。「優れた製品」はおのずと判るはずですよ。 本などに書いてある事は色々説明が難しかったのでここに質問して分かり易い回答をしてくれる人がいると思ったので質問しました、専門家の方でしたら分からない人にももうちょっと分かりやすく説明して欲しかったです、専門家とあったので読みましたが今一説明が抽象的でした、1の方の回答は分かりました。 「企業四季報」とかをよく読んで、東芝の本質をよく理解してください。「優れた製品」はおのずと判るはずですよ。これを最初から言われたら質問した意味がありません、気を悪くされたら申し訳ありません。 回答ありがとうございました。
- mackid
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東芝にとっては痛くもかゆくもない程度の損失でしょう。開発で得た技術などは他にも転用したり発展したりできるものでしょうし、目に見える損失額だけでは判断できません。実際、撤退発表後の株価は上がっていますし、社長の評価も高くなる一方です。 勘違いされている方が多いようですが、東芝にとってのHD DVDは社運をかけて勝負というほどの事業ではありません。ソニーと違って、原発から半導体まで手広く手がける総合メーカーですから。
お礼
凄く分かりやすい説明ありがとうございます。
お礼
長く説明して頂ありがとうございます。 少し難しい所もありますが殆ど分かりましたBDと切磋琢磨した事でもお互いの技術を高めあって値段競争も進んだため結構BDも値下がりが早くて良かったのかもしれませんね、やはり半導体、原子力は凄いんですね。