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特許関係の仕事と弁理士の勉強について
30代半ばの、特許関係については全くの素人の組み込みのエンジニアです。 会社より、時間のある時に特許関係の文献に目を通すよう指示があり、10件程度は目を通したのですが、「請求項」に記載されている内容の全てが本当に発明に値するものか、疑問に思うケースが少なからずありました。 これは、勉強不足のためと思い、あるアイディアが発明に値するものかどうかを分析(判断)する能力をつけるため、弁理士の勉強をしようかと考え始めましたが、その方向性は誤っていませんでしょうか。 本屋で弁理士試験の本をパラパラとめくってみたところ、法律について多く書かれていたので、ちょっと違うかなという印象を受けたのですが・・・。
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>これは、勉強不足のためと思い、あるアイディアが発明に値するものかどうかを分析(判断)する能力をつけるため、弁理士の勉強をしようかと考え始めましたが、その方向性は誤っていませんでしょうか。 勉強不足という判断は間違ってませんが、方向が間違ってます。 質問者様が、「内容の全てが本当に発明に値する」をどのように捉えているかは不明ですが・・・ 特許性があるという観点からは 少なくとも、公開公報については、請求項は殆どのものが願望または、公知の技術の組み合わせにしか過ぎませんので、特許性はありません。 登録された特許でも、真偽はともかく、裁判をすればかなりの確率で無効になるとも言われています。 ご自分の技術分野につき、いつごろどのような技術が文献(主として特許の公開公報)に記載されたかを、把握することができれば特許性の判断はできます。 請求項に記載された内容も、何が不要なのかはエンジニアの方が判断し易いです。弁理士はあくまでも、表現方法とか、第三者の目でチェックをしているに過ぎません。 ですので特許性の有無の判断をするのは、弁理士ではなくどちらかと言えばエンジニアの方が適しています。 そうではなく、 何を特許化しなければならないかを判断するという観点からは、課長、研究室長に求められるマネージメント能力の一つと思います。 基本は、開発したものは特許化するです。 どう特許化するかを考えるのが、知財担当や弁理士の仕事です。こればっかりは経験ですが、本質が何かを捉える訓練をすればなんとかなります。
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- packkichi
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お二方が既に書かれているように、発明の特許性の判断については、弁理士試験に合格しているからできる、というものではないです。 特許性の判断の中で主要なものが、新規性及び進歩性です。 これらは、ベースとして持っている知識から直感的に判断できるものではなく、あくまで従来技術との比較により判断するものです。 請求項に記載されたある発明の特許性を調べたい場合には (1)その発明に近い従来技術(主に特許公報に記載された技術)を調査する「調査能力」 (2)調査により抽出した一つ又は複数の従来技術と、その発明との違い(相違点)を技術的観点から正確に把握する「分析能力」 (3)その違いを、新規性、進歩性の判断基準に照らして、最終的な特許性を判断する「判断能力」 の3つが必要になると思います。 ここで、(1)(2)は、弁理士試験とは全く関係ないものですね。 (3)については、技術的知識に加え、特許庁の「審査基準」及び「裁判例」についての知識が必要になってきます。 これら3つは、経験豊富な知財部員及び弁理士であれば、備えていることが多いのではないでしょうか。 私の考えですが、例えば、これら3つのことをエンジニアの方が把握していれば、効率的な技術開発が可能になると思います。
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参考になりました。 回答ありがとうございました。
- kougan
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No.1さんがおっしゃるように、方向性がちょっと間違ってます。 弁理士試験は特許法等の法律や手続についての知識を試す(学ぶ)ものですので、発明に値するかどうかは関係ありません。 これは、経験によって学ぶものです。 なお、簡単に説明しますと、 まず、技術的なアイディアであれば、どんな些細なものでも発明にはなります。 但し、特許として登録される発明は、その中でも新しく且つ進歩性がある(従来技術より大きな効果が得られる)発明に限られます。 ということで、公開公報には些細なアイディアでも掲載されます。 一方、特許公報は、特許登録された発明だけ掲載されます。
お礼
参考になりました。 回答ありがとうございました。
お礼
登録された特許でも、裁判をすればかなりの確率で無効になるといわれていることには驚きました。 回答ありがとうございました。