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酸化還元反応の反応式の書き方について。

もうすぐ学年末テストなのですが、酸化還元反応の反応式の書き方が分からずとても困っています。 半反応式の書き方・イオン反応式の書き方までは理解しているつもりです。 でもそこからK+とSO4 2‐を書き加えるやり方がわかりません。 そのあたりの基本からわかってないのだと思います。 できるだけ詳しい回答をよろしくお願いします。 例題を載せておきます。 問:硫酸酸性のKMnO4とH2O2の化学反応式をしめせ。 2MnO4‐+5H2O2+6H+→2Mn2++8H2Oを半反応式から書くところまではできます。

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回答No.1

対イオンというものを理解しましょう。 KMnO4は電離してK+とMnO4-になるのは分かりますよね。このようなプラスとマイナスのイオンの組み合わせである「対イオン」は必ず存在します。 次に、硫酸酸性ということですからH2SO4が存在します。これに対イオンの考え方を用いるとH2SO4は2H+とSO4 2-になります。ここでは1つのH+ではなく2つのH+であることが忘れてはならないところです。 このことを踏まえて、例題を解いてみましょう。 2MnO4‐+5H2O2+6H+→2Mn2++8H2O …(A) という式を出せるということですので、ここから解説します。 左辺のMnO4‐の対イオンは何でしょう?上に書きましたK+ですよね。つまり(A)式は、次のようになります。 2MnO4‐+2K++5H2O2+6H+→2Mn2++8H2O Aの式の左辺にK+を書き加えただけです。(勿論MnO4‐と数を合わせて2つのK+となります)数学と一緒ですが、書き加えた2K+は右辺にも足します。すると次の式になります。 2MnO4‐+2K++5H2O2+6H+→2Mn2++8H2O+2K+ 同様に左辺のH+についても考えてみましょう。これの対イオンはSO4 2-でしたね?つまり次の式になります。 2MnO4‐+2K++5H2O2+6H++3SO4 2-→2Mn2++8H2O+2K+ なぜSO4 2-の係数が3になるかは考えてみましょう。上の方を読めばすぐ分かると思いますよ。そして数学と同じように右辺にも3SO4 2-を足してあげましょう。すると次の式ができます。 2MnO4‐+2K++5H2O2+6H++3SO4 2-→2Mn2++8H2O+2K++3SO4 2- ここでちょっとした変形をします。対イオンどうしをまとめただけです。 2(MnO4‐+K+)+5H2O2+3(2H++SO4 2-)→2(Mn2++SO4 2-)+8H2O+(2K++SO4 2-) 化学反応式ではイオンは書きません。つまり最終的にこうなります。 2KMnO4+5H2O2+3H2SO4→2MnSO4+8H2O+K2SO4 上に書いた式をノートか何かに書き出してもう一度考えてみてください。そうすれば少しは何をやってるのか見えてくると思います。

littleapag
質問者

お礼

とても詳しい回答ありがとうございました!!! とっても分かりやすかったです。 何回か繰り返しやってみて、自力で他の問題でも解けるようにしたいと思います。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

noname#160321
noname#160321
回答No.2

確かに#1のお答えなら、物質と物質が反応して新たな物質群になるという「化学」の根本的な原理を一九世紀的に理解したことになるでしょう。 しかし。水溶液中に存在する化学種であるイオンを「化合物」に還元しては、何のための半反応式か分りません。 それでご質問者が満足ならばあえて反対はいたしませんが、 >2MnO4‐+5H2O2+6H+→2Mn2++8H2O には硫酸イオンもカリウムイオンも出てこないところが「美しい」のではないでしょうか。 半反応はもっと美しいと思います。 半反応は溶液内で電子移動を記述するだけでなく電極反応についても理解させてくれるからです。 ひがみかもしれませんが、一言、申し上げておきます。 できるだけ、半反応の組み合わせで酸化還元過程は理解して下さい。 対イオン(counter ion)の数合わせは、隠されている「常識」だということも理解して下さい。

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