こんにちは。
我々動物の脳内には「空腹」「苦痛」「便意」といったものを感覚入力として受け取る「中継中枢」があります。そして、ここではこの入力に対して必ずや「不快」という判定が下され、それは動物の体内では「警告信号」として使われます。ですから、これが「不快」と判定されるため、我々はこの警告に従って「ご飯を食べる」とか「危険から逃れる」といった状況に応じた適切な行動を選択することができるわけです。
更に神経系では、この行動の実行を支援するために中枢系や自律系の覚醒状態を亢進させます。この中枢系や自律系の活性化は通常の安静覚醒状態とは異なり、我々の心身にとっては一次的な「ストレス状態」となります。ですから、これを我慢し続けますと必然的に「ストレスの持続・慢性化」ということになります。
ですが、食事でもトイレでもとにかく規則正しい生活というのが健康の基本ではあるのですが、我慢をしなければ取り敢えずストレスにはならないわけです。ならば、ではなるべくトイレに行かなくて済むように体調をコントロールしたらいったいどうなるでしょうか。
排便といいますのは消化機能ですから食べた物はどうしても排出しなければなりません。規則正しく毎日すっきりと済ませられれば良いですが、これがきちんと行なわれませんと様々な体調不良の原因となります。
仮に食事の内容を変えて排泄物の量を少なくしたとしましても、結局それは腸の中に長時間留まることになるわけですから身体にとっては負担ですし、腸の内壁に付着してしまって中々出て来なくなったりすることもあるそうです。
では、オシッコをしないというのはこれは絶対に良くないです。
排尿というのは体内の「老廃物の除去」と「水分調節」のために行なわれます。ですから、これを抑制しますと体液の毒物濃度が高くなりますし、水分を必要とする代謝・循環機能が著しく低下します。良いことは何もありません。新陳代謝を活発にするには水を飲んで汗をかき、オシッコをたくさんするのが一番です。
また、長時間トイレにゆきませんと尿道が乾燥して炎症を起こすことがあります。これ「尿道炎」なんですが、痛くてちょっと歩けないです(経験者は語る)。
役者さんというのは昔からたいへんな職業ですよね。
殊に舞台役者なんてのは幕が開いている間は食事もできませんしトイレにも行けません。また、汗をかきたくないので水も我慢します。役者さんは良く楽屋で「うな丼」を食べますよね。あれは幕の合間に食事をかっ込んでしまうためで、どうやら江戸時代の役者さんからの伝統みたいです。
ある落語家さんがこんなことを言ってました。
我々芸人は着物の下は幾ら汗をかいても良いが首から上は絶対に汗をかいてはいけないと教えられる、そんな無茶な……。
昔、ヒーロー物の主役に抜擢された男優さんが、これからは俺が立ち小便をやったら子供たちの夢を壊してしまうと心配していたのを憶えています。吉永小百合さんが公衆便所から出て来たらやはりファンのひとはがっかりするでしょうね。彼女は女神様を同じなんですから、事務所としてもイメージダウンはお断りです。
公に出ればファンにもみくちゃにされてスタジオに入ればすぐに撮影、プライベートな場所なんて何処にもないんですから、ゆっくりトイレに行けるのは楽屋か自宅くらいです。そこで、幾ら何でもこれでは身体が持たないからお医者さんに相談した、というのはあり得るのではないでしょうか(勝手な想像ですが……)。
お礼
いや本当に有難う御座いました。 ヨーガというと体のエクササイズのハタ・ヨーガや奇妙な難行苦行の修行を思い浮かべる方々が多いのですが、私はラージャのヨーガに精進しております。プラナは気とも訳され仙術や太極思想的な気にも創造されますが、大異同小同ということであります。 プラナなる宇宙の意識と生命を取り入れ、それを出すのをアパナといい、両者は密接にかんれんしておりまして、アパナの現象の一つがまぁ排泄行為というものなので、これは医学的にはどんなものかと、お教えをおねがいしていたものなのです。 有難う御座いました
補足
ご回答を拝読して、肉体を持つ人間としてというべきか、対応する必要のあるのは、心身内部のいろんな位相でのこと、そして心身の外のいろんな位相のこととあるわけですね。 一生というのはそれの連続でしょうから、まぁ楽なことばかりとはいきませんね。 有難う御座いました。