「才」は「歳」の代用字です。
「才」は「歳」の略字だとおっしゃる方が多いのですが、それは誤りですし、
何より「才」という字が気の毒です。
「才」と「歳」は、それぞれ別な漢字であり、一方が他方の略字というわけではありません。
「年齢」や「年月」の意味を表すのは「歳」なのですが、これは中学校で習う漢字なので、
小学校の教科書の多くでは「才」を代用としています。
「才」は、もともとは「在る」という意味を表し、今では主に「才能」の意味を表す字として
用いられています。
ということで、小学生までは「才」を使ってもいいでしょうし、また、ちょっとしたメモに「○○才」と
書くことは問題ないと思います。ただ、公用文や手紙では、正しく「○○歳」と書いた方が
無難だと思います。
余談ですが、「年齢」の「齢」も小学校では習わないので、小学校の国語の教科書の多くでは
「年令」という代用字を用いています。
教科書にまで代用字が使われている背景には、「才」や「令」が長い間「歳」や「齢」の代用字
として使われてきたという歴史があると思われます。(よって「~才」や「年令」は絶対にだめ、
とまでは言い切れないわけです。)