- ベストアンサー
GDP伸びているのに不況!?
バブル期より20%、100兆円もGDPが伸びたのに何故不況なのでしょうか?当時と比べて人口も減少傾向にあるのに分かりません。ご存知あれば教えて頂ければ幸いです。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
第一に、バブル崩壊後に公共事業の拡大で景気を下支えしたため、 大概の時期はマイナス成長自体は回避したものの、 GDP対比で大きい財政赤字が長期間生じてしまった点。 財政赤字を短期間で解決しようとした橋本内閣の財政構造改革は 深刻な景気後退の一因となって大失敗に終わり、 その後も大きい財政赤字が続くことになりました。 短期間のマイナス成長ではなく、長期間の低成長に問題があります。 第二に金利を少しずつ引き下げて経済の活性化をはかったものの、 名目金利が限界の0%近くに張り付いて、これ以上の景気対策措置が 取りづらくなり、低金利下でデフレに悩まされた点にも注意します。 日本の生活水準が貧しくなったというのは誤りであり 80年代後半のバブル景気の頃よりも豊かになってはいます。 海外の1人当たりGDP(名目為替レート)と比較して 日本が衰退したという議論も、物価水準を無視しており、 実質的な生活水準を表してはいません。 しかし、80年代よりも遥かに低い成長率に甘んじることになりました。 先進国のクラブであるOECDの平均的な成長率と比べても、 非常に低い成長率になってしまいました。 投資によって生産能力は上がってはいるものの、 設備がうまく利用されていない状態が続きました。 潜在的なGDPと実際のGDPの差を推定している GDPギャップは90年代後半から厳しい状況にありました。 総需要が回復していさえすれば、もっと高い成長率になり、 もっと豊かになれたわけです。 1998年の日本版金融危機や2000年末~02年の 景気後退期には、失業率も増大して苦しい状況にありました。 2003年から状況は改善に転じますが、 実質実効為替レートの低下、アメリカの経常赤字や 中国や東アジアの需要といった海外要因に依存しており、 日本のGDPのうちごく一部にしか過ぎない 外需主導の成長は特殊な状況だった点にも注意します。 ・推定GDPギャップと失業率(IMF) 1991年 推定GDPギャップ+2.7% 失業率2.1% 1992年 推定GDPギャップ+1.0% 失業率2.2% 1993年 推定GDPギャップ-0.8% 失業率2.5% 1994年 推定GDPギャップ-1.1% 失業率2.9% 1995年 推定GDPギャップ-0.6% 失業率3.2% 1996年 推定GDPギャップ+1.1% 失業率3.4% 1997年 推定GDPギャップ+1.2% 失業率3.4% 1998年 推定GDPギャップ-1.7% 失業率4.1% 1999年 推定GDPギャップ-2.4% 失業率4.7% 2000年 推定GDPギャップ-0.5% 失業率4.7% 2001年 推定GDPギャップ-1.4% 失業率5.0% 2002年 推定GDPギャップ-2.3% 失業率5.4% 2003年 推定GDPギャップ-2.3% 失業率5.3% 2004年 推定GDPギャップ-1.2% 失業率4.7% 2005年 推定GDPギャップ-1.0% 失業率4.4% 2006年 推定GDPギャップ-0.5% 失業率4.1% (GDPギャップの推定は難しく他にも色々な数値がある) ・実質GDP成長率(OECD) 1993年 日本+0.2% OECD+1.5% 1994年 日本+1.1% OECD+3.3% 1995年 日本+2.0% OECD+2.5% 1996年 日本+2.7% OECD+3.0% 1997年 日本+1.6% OECD+3.6% 1998年 日本-2.0% OECD+2.6% 1999年 日本-0.1% OECD+3.3% 2000年 日本+2.9% OECD+4.0% 2001年 日本+0.2% OECD+1.1% 2002年 日本+0.3% OECD+1.6% 2003年 日本+1.4% OECD+1.9% 2004年 日本+2.7% OECD+3.2% 2005年 日本+1.9% OECD+2.6% 2006年 日本+2.2% OECD+3.2%
その他の回答 (3)
- 織田 信長(@id_system)
- ベストアンサー率17% (55/306)
GDPって円のみでの計算ですよね?確か。 ドル円のレートがニュースでは出ますが、円ってドル以外の通過などとも対比させると、1970年代か80年代の水準まで落ちてるってニュースで見たので、たぶんそのあたりの関係なんじゃないでしょうか。
- cobe
- ベストアンサー率23% (54/227)
なぜ不況と思っているのでしょう? 逆にGDPが伸びたというだけで、なぜそちらから景気がいいと思ったのでしょう? 実はGDPというのは「伸びてあたりまえ」の数字です。少しくらい伸びただけでは足しにならないのです。相対的に日本の一人あたりのGDPがどんどん落ちているので、GDPという数値からみると、日本は相対的に貧乏な国になって言っているといえます。 雇用面から不況かどうかということをかんがみると、失業率は減っていますし、最低時給でマクドナルドの一番高いセットが買えるという、「世界一給料が高い豊かな国」ともいえます。 不況かどうかは主観によると思います。
- Donotrely
- ベストアンサー率41% (537/1280)
>GDP伸びているのに不況!? GDPの数字は客観データです。 でも不況というのは主観です。 人それぞれ景況感はあると思います。 不況と感じるのは名目賃金が伸びて無いからだと思います。 デフレで実質賃金は伸びている可能性もありますけどね。 でもひところのリストラの嵐は和らぎましたからねえ。 これはリストラで収入が減る人が減ったということですから、 賃金が伸びたと言えなくも無いんですけどね。 でも実際に伸びないとやっぱり伸びたとは感じないのが人の常でしょう。
補足
ご回答有難うございます。 GDPはのびて当たり前の数字という意味が分かりません。 また、日本人ひとりあたりGDPは落ちているとあるが、なぜ全体的には伸びているのでしょうか? 宜しくお願い致します。