どちらも正しい日本語ですが、意味が違います。
相違部分は「なる」「なす」です。
前者はたとえば「氷が解けて水となる」
後者は「氷を解かして水となす」
つまり自動詞と他動詞の違いおよびそれに応じた違いです。
「なるがままにしなさい」「なすがままにしなさい」
のいずれも、それを言う者と言われる者が存在するわけですが、
後者ではさらにもう一人(例文では氷をなんらかの方法で解かす者)が
存在します。ただし
「自分の好きなようにしなさい」つまり
「自分で客観的に自分を管理する認識ありという
前提で、その場合は自分を制止しなくてよい」という意味で、
「なすがままにしなさい」ということもあります。
その場合は実在の人物は二人です。
また、
「なすがまま」と同じ状況で三人実在する場合にも
「なるがままにしなさい」と言うこともできます。
これは、その人自体ではなく、その人の行動による「状況」を
「なる」の主語とするので文法上の人物は二人だけになるのです。
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分析すると以上のように複雑なのですが、
実用的には、
実在人が三人なら、どちらでも使えます。
実在人が二人であり、
それを言われる側の行為が放置や静観ではなく積極的行為である場合は
「なるがままに」とは言いません。
お礼
なるほど、すごくわかりやしく説明していただき、よく理解できました。本当にありがとうございました^^