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~の方について
例1)こちらの方こそお世話になっております。 こちらこそお世話になっております。 例2)こちらの商品の方ですね。 こちらの商品ですね。 上記の例文のように方という言葉を使うのと使わないとでは何が違うんでしょうか?丁寧に言いたい時に方と使えばよろしいのでしょうか? よろしくお願い致します。
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・「ほう」のある・なしによる違いは?といえば、「ほう」なしの場合は常識的に見られ、「ほう」ありの場合は、ともすれば、「こやつ日本語知らんな・・・」と思われてしまう危険性がある、ってことでしょうか(笑) ・丁寧に言いたければ「ほう」を使う?かと言えば、NOです。が、そういう風潮が強まっているとは言えます。 いわゆる「ほうほう族」なんてのも言われている昨今ですが、国語学的には、一般にご質問者様が考えていらっしゃるのでほぼ間違いではないでしょう、「ほう」の使用が適正かどうかは抜きにして。考え方としては多く「ほう」使用者の意識としてはそういうことなんだろうな、という見解です。 特にA・Bを選択させるような場面ではなく、AしかないのにAのほう、というのは、直接指さない、という日本語の(あるいは日本語使用者の心理的側面とでも言いましょうか)特徴があります。 たとえば、「あなた」(ま、語源的にはこれだって、直接指さずに方向を言っているだけですけど)と言わずに、「そちら」と言ってみたり、ご質問の文中の「こちらの~」だって方向ですよね。 「I」だの「We」だの「You」のような直接的な言語ではないんです。直接言わないのが美徳、皆まで言わないのが美徳、とかいう考え方が言語そのものに内在しているかのような、そういう歴史をたどっているんですね。 これは元は高貴なものを直接指すのはおそれ多い!ということだったのでしょうが、高貴なものに限らず自分側でないものにも、はたまたご質問文中のようなモノにまで広がって使われたのでしょうね。 「高貴なものは間接的に方向を指そう」 (ていねいな物言いだなぁ・・・) 「あなたも間接的に方向で指そう」 (そっかそっか、『ほう』は丁寧なんだな。なるほど) 「じゃ、モノも間接的に・・・」 (どうだ!これで敬語が使えたぞ!) といった流れ、といったらよいでしょうか。 およそ、このような感じで「~ほう」が広がってきているんでしょうね。ただし、今のところ、こうした拡大解釈的用法はいわゆる若者言葉、バイト言葉などと言われ、いい大人が使う場合(しかも、公的な場で使う場合)はひょっとするとこうしたことに敏感な方々(これだって間接的ですね)からはヘンに思われますので、使用にはご注意を。(ま、これをきっかけになるべく使わないのがいいでしょう) ちなみに、ネットで「ほうほう族 日本語」などとやって検索してみると特段書物を手に入れなくともおおよそのことはつかめるかと思いますよ。
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- Parismadam
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はじめまして。 ご質問1: <上記の例文のように方という言葉を使うのと使わないとでは何が違うんでしょうか?> 確認の度合いが違うのです。 「~の方」を使うことによって、確認の強調をしているのです。 ご質問2: <丁寧に言いたい時に方と使えばよろしいのでしょうか?> ということではありません。 「方」の有無は相手に対する敬意とは関係ありません。 ただ、選択の確認を強調する分、相手に伝わり易くなり、相手に「親切」とはいえます。その意味で丁寧と感じられるかもしれません。 ご質問3: <例1)こちらの方こそお世話になっております。 こちらこそお世話になっております。> 1.この「方」は「側」「方面」という意味で用いられています。 2.ここでは「相手側」に対し「こちら側」という意味で使っています。 3.どちらも意味は同じですが、上の方が相手への感謝の気持ちを「強調する」のニュアンスが若干強まります。 例2)こちらの商品の方ですね。 こちらの商品ですね。 1、この「方」は「並べて考えられる幾つかのものの一つを指す」のに使われます。 2.ここではいろいろある商品のうち、「こちら」と限定して確認のために「方」を使っています。 3.どちらも意味は同じですが、上の方が相手に「確認する」ニュアンスが強まります。 以上ご参考までに。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ニュアンスや言葉を足すことによってより高めた言い方ということですね。 考え方によっては逆に回りくどくなってしまいそうですけどね; やっぱり人それぞれ言葉の使い方が違って難しいですね;
- miirumatsu
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憶測ですが、「婉曲用法」のエスカレートしたものだと思います。 日本人は、婉曲、つまり「遠まわし」に言うと、なんでも丁寧になる、相手への敬意を示せる、と信じている民族のようでして・・・ 質問者さんの用例では、例1の「こちらのほうこそ」は、相手が「お世話になって・・・」と言うのに対して、「いいえ、逆に、こちらのほうこそ」と、むしろ強調している用法ですので、最近よくみられる「ほう」の婉曲用法とは違うと思います。 でも、例2は、まさに婉曲用法でしょう。 こんなあってもなくてもいいような「ほう」は、耳障りなものですけどね。 ちなみに、いずれの「ほう」も、基本的にはかな書きにした「ほう」がいいようです(これは「比較」の用法)。
お礼
ご回答ありがとうございます。 こちらと言ってさらにほうというのは回りくどいですしね。 方はかな書きですね! ありがとうございます。
- sanori
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「方」は、いくつかあるもののうちの一つということであり、特に、二者択一の場合に使われます。 例1 こちら(自分)とそちら(相手)の二者択一(比較)で、どちらが、より世話になっているかを表現しています。 つまり、 「こちらの方こそお世話になっております。」 は 「こちらこそお世話になっております。」 と同じ意味です。 この2つの表現については、どちらが丁寧ということはありません。 例2 「こちらの商品の方ですね。」は、二者択一、つまり、2つの商品のうちのどちらを指しています。 「こちらの商品ですね。」は、二者択一ではなく、たとえば、多数の商品の中から一つの商品を指し示す場合に用いられます。 無論、どちらが丁寧ということはありません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 二者択一の時は方を付けたほうが相手にもわかりやすいですね確かに。 二者択一ではない時にほうと使うのは回りくどいので使わないほうがいいですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほどですね。 方というのはそのような風潮が高まったからなんですね。 たしかにこちらと言って方を付け足すのはおかしいですね。 これからは方を使わないようにしたいと思います。