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疎外論について
高校2年です。 疎外論について学びたいのですが、何から手をつければよいのかさっぱりです。 おすすめの著者、著書があったら教えていただけませんか?
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質問者が選んだベストアンサー
よりによって、今どき、疎外論ですか?全く流行らない理論なのですが、興味があるならどうぞ。哲学者フォイエルバッハの本を、岩波文庫で読むことからスタートすれば良いと思います。「キリスト教の本質」が確か文庫で手に入ったはずです(ただし、多才な一族だったのか、画家フォイエルバッハとか、法学者フォイエルバッハとかがいますので、ヘーゲル左派に属し、マルクスの先駆者となった哲学者ルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハを選んでください)。 疎外とは、本来は人間が作り出した観念に過ぎないものに、人間が振り回されている状態を言います。神輿かつぎとか、神社のお守りなんかが良い例ですね。神輿の中を見ようが、お守りをあけようが、別にどうってことはないんですけど、それを開けてはいけないかのような雰囲気が漂っています。この時点で、人間は自分が作り出したものに支配されてしまっており、自立性が失われているのです。 この人の「キリスト教の本質」以外に、お奨めのものはありません。マルクス主義者が書いた解説書があるかもしれませんが、後の世代の人間による二次文献なので、フォイエルバッハが言いたかったことを、正確に伝えているかは、非常に怪しいです。マルクス主義者になりたいのでもない限り、無視したほうがよいでしょう。 ちなみに、同じ弁証法家でも、キルケゴールをたまに遊びで読むと面白いかと思います。 本当のことを言うと、フォイエルバッハもキルケゴールも、ヘーゲルが分からないと理解は出来ないのです。かと言って、ヘーゲル式の概念の自己運動にはまると、フォイエルバッハの意見は正しいものとは思えなくなります…難しいですね。
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- ANASTASIAK
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マルクス『経済学-哲学草稿』(疎外論の必読書)
お礼
回答ありがとうございます。 参考にしたいと思います。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 さっそく挙げられた著書を読みたいと思います。