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各文型論の長所短所を教えてください。
先日、私は自身の質問から「文型」というものに、興味関心を抱きました。そこで、以下二点について教えてください。 1:とてもここには書ききれないと思いますが各文型論の長所・短所等。 ※現在学者間、教育者間で議論されている文型論に限らせていただく事を御了承ください。 2:各文型論の長所・短所等を比較したあなたのおすすめの著書。 ※できるだけ平易な文で書かれたものがいいです。日本語で書かれたものの方がいいですが、英語でも構いません。 よろしくお願いします。なお締め切りは月末を予定しております。 また、文型なんて不要だよ~、というご意見はこの質問の求めるところではございません。
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こんにちは。私も専門家ではありませんが、学生時代に習ったうろ覚えで書きます。(手元にその資料が今ないので。。。) 文型の分け方としては、5文型、7文型、8文型、9文型、11文型、13文型あたりが主流だったと思います。 5文型では "He put the book on the desk."というような文において "on the desk"は修飾語としてみなされ、文の主要素とはカウントされません。でも意味の上で「彼は本を置いた」ことが伝えたいわけではないですよね。ですから、5文型で修飾語として放り出した物の中からもう一度「やっぱり必要ジャン」と思うものを洗い出して整理しなおすと、7文型になったり8文型になったりもっと多くなったりするんだと思います。 ただ、学校で「それでは試験範囲は13文型までです」なんていったら生徒たちは文を分類するだけの作業にかなりの時間を費やすことになってしまうと思います。13文型に分けたところですべての文を分類できるわけでもないですし、5文型で言うところの第1文型~第3文型あたりでほとんどの文をカバーできること、そしておおよその文の構造が分かれば文の意味の概要が理解できること、あたりが主たる理由として学校英文法は5文型を採用しているのだというような話を聞いたことがあります。 参考になるかどうか分かりませんが、関連しそうな書籍やURLをあげておきます。 ★『英語教師のための英文法再整理 - 7文型のすすめ』 http://webshop.kenkyusha.co.jp/book/b4-327-41058-6.html ★『理屈でわかる英語13文型』 http://www.beret.co.jp/column/column_002.html ★「5文型再論」http://hb8.seikyou.ne.jp/home/amtrs/LAKE2002.htm ★「地道にマジメに英語教育」サイト内 修士論文 http://hb8.seikyou.ne.jp/home/amtrs/mokuji.htm
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- TonyB
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言語学についてはずぶずぶの素人です。 文型論に関して読みやすい論文がありましたので紹介しておきます。 http://hb8.seikyou.ne.jp/home/amtrs/LAKE2002.htm 今でこそ文法や文型の理解というものが、英文を読み書きするときの下支えになっているなぁと実感できるのです。 しかし、この著者が「学習者が英文を理解するうえで5文型の知識が有効であるかを実証的に検証した研究としてYano(1996)がある.Yanoは,日本人EFL学習者を対象とした調査において,ある英文の意味を理解する能力と,その文型を認識する能力とは互いに独立したものであり,また,特に習熟度の低い学習者ほどその傾向が強いことを示した.」というように、学習初期にはかえって学習の効率がに寄与しないのはまさに私の体験でもあると思います。 例えて言うなら、数学やスポーツが楽しいと感じるのは、定理や公式をある程度理解して複雑な問題を解くときや、基礎トレーニングをある程度行い実際のゲームをよりうまくやるときなのに、基礎トレーニングを重視しすぎなのだと思います。 私が英語嫌いになったのは、「この文章は何文型でしょう?」「この不定詞は何用法でしょう?」といった文法自体を議論にする英語の学習でした。ある程度基礎文法力をつけたら、スパスパ英語を読んで話して・・・という楽しい部分がごっそりないのですもの。 でも各単語の意味や用法だけでは英文の理解に限界があり、ある程度のレベルの英文を読む段階になってくると文型の理解が役に立ちます。そういう段階では5文型だろうが7文型だろうがあまり変わらないのではないかと思います。文型を解析することが目的ではなく文章を読み解く/作るということが目的なので、どの方法をとっても変わりはないのでは?と思います。 結局学習する人が独自の文型の理解の仕方をすればよいわけですが、説明上共通の約束が必要で、その最大公約数的なものとして5文型が生き残っているというわけですね。 特に日本人は分類が大好きで、目的を忘れて分類に没頭する傾向があると思います。この論文の著者のように学習者の視点を忘れずに、効率よい指導方法を確立してほしいものです。この論文の後半の5文型の活用法もなかなかよいと思います。原則としてSVOが基本で最も拡張性がありこれをしっかり理解するべきであるという主張はなるほどと思いますね。私が中学生だったときも文型の区別に重点がありすぎて、実際の活用には結びつかなかったですもの。 適当に感想だけを述べましたが、露払い代わりにということで他の方のご回答を期待してください。
補足
補足欄ですが補足ではないです。 そうですね。そういう意味では中学で五文型が削減されたのはもしかしたらいいことかもしれないですね。 高校での文法理解が難しくなる、文法用語自体を理解するのが大変になるかもしれないですが、親が受けさせなければならない義務教育ではないですので、学生さん自身がクリアーしていくことなんだろうと思います。この削減世代の英語力を見分けるためには、もっと長い時間が必要ですね。 大学でも一般教養では取り立てて文型論やらないみたいですし。(私調べ。他大学友人数人へのリサーチ結果より) 私は大阪弁・中国語・英語のtrilingalさんを一応目指しています。ので、興味も湧いたし、こんな事も勉強してもいいかな~と思いました。 私は、少なくとも英語初学者にとっては、あるいは上に書いたように高校生には「文型」も大事な要素だと思っています。 学校文法のOnions五文型でも東大入試問題を解く際なんかにも全然不備を感じたことはありませんでした。 私は東大生ではないし、満点回答書く自信もないですが。。 私はそれにアンチ受験英語ではないですし、高校でちゃんと勉強すれば、語彙の問題を除いては、簡単な英字新聞なんかもある程度は読めるようになると思いました。 英語⊃受験英語・学校英語だと思います。 なんか話が逸れましたね。。すいません。 大変参考になりました。また英語に対する柔軟な考えを一つ得ました。URLも読ませていただきます。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございました。 とてもわかりやすい文で大変参考になります。 書籍については本屋で立ち読みして気に入れば買いたいと思います。 どうやら「五文型」は形の文型、「多文型」は意味の文型とも捉えることができそうですね。 「地道にマジメに英語教育」サイトはNo.1の方のおすすめでもあり、お気に入りに登録していました。 時間のあるときに読み込もうと思っています。 なかなか回答が増えないので大変貴重なご意見をたまわりました。