MMT(モダンマネタリーセオリー)について
数年前、中野剛氏あたりから入り、三橋貴明氏の提唱まで、
一通り、見聞きしまして、メカニズムは理解したと思っております。
なかなか世間では、すんなりと導入される気配はなく、
例えば勉強の一環として「私だったらどう説得するかなあ」など考えたりもします。
そこで、ひとつ「パラドクス」のようなポイントを見つけ、これが私の理解の中で解明出来たら、人に伝える時の説得力も増すかなと考えております。
MMTを否定(あるいは懐疑的)に思う人は、
【政府の借金が増えたら困る。政府の借金を減らさなくてはならない。】
これの意識が強いですね。
一方MMT肯定派は、
【政府の借金はマネーストックとイコールであり、言わば「市中(国民)」の持っているマネーの額そのものである】
と言うわけです。
私は後者のほうに付きたい気持ちはありますが、まだ理解が足りないようです。
政府の借金を「緊縮や増税」で政府が金を集めて返済をしていくと、国民が貧乏になっていく、というメカニズムですが、
例えば、「架空の超金持ち国家」が、日本の製品を100倍の価格で買ってくれたり、
なんなら、政府の借金の全額をタダでくれたり、したとします。
製品を高額で売るのと、マネーをそのままタダでもらうのと、そこにメカニズム上の違いはないと考えます。
すると、日本としては、超多額のお小遣いをもらったのですから喜ぶべきである気がします。
ですが、MMTに沿って考えると、超お小遣いをもらって政府の借金を全部返してしまうと、国民の持ち金は(セオリー上で)ゼロのすっからかんになる、というのがセオリーが言っていることになるのかと、ここが疑問なのです。
やはり理解が足りないようです。
お小遣いの受け取り方法は、色々あるでしょう。
受け取り方法によって効果も変わってくるのかもしれません。
●方法1:(世間で言う「一人あたり900万円の借金」に沿って)全国民の口座にそれぞれ900万円を振り込む。
*「一人当たり」の例えが詭弁なのは知っています。でも、そう計算したいなら、全員の口座に振り込んでやる、と。どうだ気が済んだか、と。
●方法2:日本政府に借金ぶん全額振り込む。政府は借金ゼロに。
●方法3:日本企業の製品を、100倍でも1000倍でも高額で買いまくる。企業はきちんと賃金に分配する。
●方法4:借金ぶんの金塊を内閣にプレゼントする。
あとどんな方法があるか思いつきませんが、超金持ちの架空の国家がくれると言うなら、
これは嬉しいこと?
これは嬉しくないこと?
MMTで言うと、嬉しくないことになる気がするんです。
でも、誰かがタダで金をくれたら嬉しいに決まってるのにです。
どこが勘違いしてますか?
お小遣いのもらう方法によっても計算方法が変わってくる気もしますので、そのあたりもアドバイスいただけると助かります。
お礼
ちゃんともう一度調べてみます。