• ベストアンサー

複数の公用語をもつ国の内情

スイス、カナダ、ベルギーのように複数の公用語をもつ国があるようですが公用語が複数であるという事実は政治、社会、文化などにどのような影響を与えているのでしょうか? 個別には、複数の公用語をマスターしないといけないのか、国語教育、言語教育はどのように行われているのか、 コミュニケーションは円滑に進むのか、複数の公用語に配慮するため看板などの表示に手間と費用がかかるのではないか、放送のあり方メディアの在り方といったことについて特に知りたいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kawakawa
  • ベストアンサー率41% (1452/3497)
回答No.2

多くの公用語を持つ国は、過去に複数回の占領を受けたり、或いは、過去に異文化地域を吸収(占領)した歴史を持つということですネ。ですから、日本は単一言語のままなのですネ。 スイスは地域によって、ドイツ語圏・フランス語圏・イタリア語圏にわかれますし、カナダは一部の州でフランス語、ベルギーはドイツ語圏・フランス語圏・フラマン語圏に分かれています。 ベルギーでは2000年になってから、フランス語圏の一部が学校教育での国語をフランス語で行うことを宣言し、ベルギー政府と大きく対立、独立問題にまで発展してしまいましたネ。 カナダのケベック州の独立運動は数十年続いています。 公用語は日本人が考えるよりも、文化や民族の誇りにつながる重大なものなのですネ。 インドのように、英語が基本公用語、そして、ヒンドゥー後・タミール語・ベンガル語など数十の公用語を持つ国もあります。イギリスの支配が長く、英語が共通の言葉として強制されたこと以外に、あまりにも異なる言語が混じっているので、共通語としての英語がある方が便利であるということが、イギリスの植民地から独立した後でも公用語として英語が残されている理由の一つですネ。 このような国では基本公用語教育と民族・地域の言葉の教育の2つが平行して行われます。ですから、小学校の低学年のときから、使用言語によって別のクラスで民族語を学び、全員で英語も学ぶというシステムとなっています。 多くの国でメディアは言語別のチャンネルを持っていますネ。 スカパーに北京語放送・ハングル放送・ポルトガル語放送等があるように、通常のテレビ放送やラジオ放送でも言語別となっているのが普通です。当然、新聞も言語別に発行されています。 看板などの表示はターゲットとする客層や、店の立地条件によって言語を選んでいるところが多いですが、国によっては、主要言語を併記しなければならないという規則がある場合も認められるようですネ。 逆に中国のように公用語は普通語(北京語と東北方言をミックスした言語)であるにもかかわらず、実際には上海語・福建語・広東語・チベット語・モンゴル語・ハングル‥と非常に多くの言語が用いられており、各地方ではその言語のテレビ番組が放送されているというようなところもあります。 以上kawakawaでした

noname#2813
質問者

お礼

ありがとうございます。多岐にわたりとても勉強になりました。 日本のように民族的にも言語的にも国内で差異が少ない国は本当に恵まれているのだなと実感しました。

その他の回答 (2)

  • kagoo
  • ベストアンサー率24% (6/25)
回答No.3

複数の言語がある国といっても、実状は様々ですよ。 例えば、つい最近までの南アフリカは、少数民族(白人です)が国の支配権を持っており、経済的にも圧倒的に豊かでした。これに対して、オーストラリアなどでは、少数民族(アボリジニーです)は数のみならず経済的にも明らかに劣勢で、保護される対象です。 私が知っているカナダの例では、ケベック州だけでマジョリティーのフランス(語)系住民が、国全体で見るとマイノリティーで、しかもフランス系国民の失業率の方が(若干)高いなどのため、大変被害者意識を持っているようです。このため、政府は、全ての公的出版物等を英・仏両方で表記することにしています。だから、出版物は全て2倍の厚さ(おそらく、別冊にすると、どちらの作成部数が多いとか少ないとかでこれまた問題になるからでしょう、基本的に合冊です。)、これに従い、印刷経費も郵送経費も全て膨張しています。これが巨額の財政赤字(当時)の原因ではないかと、個人的にも思ったものです。

noname#2813
質問者

お礼

ありがとうございます。 二つの言語を表記するため2倍の分厚さになるというのは驚きました。 様々なコストがかかっているのだなと実感しました。

noname#118466
noname#118466
回答No.1

詳細な資料は持ち合わせていませんが、憲法上の公用語とは別に複数の言語をもつ国は世界に70-80カ国はあるでしょう。アメリカでさえスペイン語を行政用語として認めている州があります。インドやフィリッピン、イスラエル、南米のパラグアイなど例をあげたらきりがありません。行政コストは当然高くつきますが、当然の費用です。看板、放送、新聞なども複数の言語が使用されるわけです。スペインでは全国民がスペイン語を理解しますが、バルセローナ地方ではカタルーニャ語が看板や公共施設でスペイン語に優先して使われています。複数の国語の扱い方は国によって差があります。EUは何れひとつの国に近づくでしょうが言語の統一は出来ないと思われます。 国語がひとつだけの国はたしかに多数派ですが、複数言語国は少数派だといいきるには多すぎるのが現実です。

noname#2813
質問者

お礼

ありがとうございます。 やはり思った通りコストはかなりかかるようですね。 今回は日本がいかにその意味で恵まれているのかを 理解するために質問してみました。

関連するQ&A