A) 江戸時代初期に作られたもの
B) 江戸時代の末(天保頃)に作られたもの
C) 明治時代、約100年前に、江戸時代の技法で作られたもの
D) ごく最近作られたもの
AとBとCは、判別するのは相当難しいでしょう。100年も経てば、明治時代に作られた具足でも自然に古さを帯び、素人、いやプロでも見ただけでの判別は難しいでしょう。
Cについて
「化学染料が使われている」
「鉄の成分を分析した結果、高炉で製造した鉄である」
といったことがあれば判るかもしれません。しかし、そうした新時代の素材を使っていなければ、BとCは実質的に「同じ」ですので判別は困難でしょう。判別する実益も少ないように思います。
ABCとDであれば、Dが「故意に古く見せかけたニセモノ」であったとしても、使われている素材を科学的に分析すれば直ちに分かる筈です。現在、仮に「江戸時代以前と同じ素材で新しく具足を作り、古く見せかける」とすれば、ニセモノ作りとして全く採算が取れないほど多額の費用を要しますので、そういう行為はありえませんから。
また、質問者様が想定されるような「故意に古く見せかけた現代の具足」が果たして市場にあるかどうか疑問です。
具足は「工芸品」です。ピカソや横山大観の絵のように、「贋作を作ってホンモノとして売れれば億単位で売れるもの」ではありません。日本刀ほどの市場もありません。
江戸時代や明治時代の具足で保存状態の素晴らしいもの、または綺麗に補修したものでも100万円行かないのではないでしょうか。むしろ、現代の職人が作ったピカピカの新品具足を「工匠誰某作」として売る方が、「飾る具足」として良い商品になるように思えます。
お礼
ありがとうございました。参考にします。