・稲・麦のもみがら・わら,
・とうもろこし・根茎植物の葉や茎,
・サトウキビのバガス(繊維質の絞りかす)
などがあります。発生量は年間約2,000万トン,そのうち稲わら・籾殻の米残渣が約84%です。(バイオマスハンドブックやwww.iae.or.jp/publish/pdf/2002-2.pdfを参照)
これらの農業残渣は未利用バイオマスというカテゴリに属し,資源作物としてサトウキビやトウモロコシを栽培する前に,まず未利用バイオマスからエネルギーを回収しようという意見は正鵠を射ていると思います。
以下は,主な未利用バイオマスからのエネルギー回収法です。
・エタノール発酵(長所:液体燃料,短所:残渣をグルコースに変換しなければならない←エネルギーが必要)
・メタン発酵(長所:最も実用化が進んでいる,短所:気体燃料,発酵残渣が多い)
・熱分解(実証段階)
長所短所はかいつまんでいます。
wakranaiさんの回答は,未利用バイオマスについて尋ねているchomboさんにたいして,別カテゴリの資源作物の弊害について述べておられるように感じます。ただし,wakranaiさんのおっしゃる通り,農業残渣は一般に高セルロース高リグニン(どちらも難分解性物質)であるためエネルギーの消費を抑えてエネルギーを回収するのはなかなか難しく,現在のところ化石燃料の価格には太刀打ちできていません。
お礼
貴重な意見ありがとうございます。やはりいいことだけではないのですね。参考になりました。ありがとうございます。