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んがために
[ 人間は生きんがために、心ならずも悪事を行ってしまう場合がある。 その赤ん坊は、私が抱き上げたら今にも泣きださんばかりの顔をした。] この文章のなかで「んがために」と「んばかりの」という言葉なんですが。 意味はわかりますが、辞書には載ってないので、「んがために」の「んが」と「んばかりの」の「ん」は元々どんな文字を表しています?
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「んがために」の「ん」は推量・意志の助動詞「む」の転じたもので、紛れはありません。 問題は「んばかり」で、この「ん」は本来は打ち消しの「ぬ」であり、「~と言わぬばかり」の場合なら、 “その通り口に出してはに言わない【だけ】で、事実上、言ったのとほとんど同じ”という意味だったのです。 ここで、初めに触れた助動詞「む」にはいわば“接続法”に当たる用法があって、「有らん限りの力」、「我と思わん者」のように、それが実際にあるかどうかをペンディングにした表現に使われます。 これと「言わぬばかり」の転じた「言わんばかり」が混同されるようになりました。 つまり「ばかり」が【だけ】から【ほど】にずれてしまったのです。 「こぼれんばかりの笑みを浮かべて」などはそのような意識で使われていると思います。 お尋ねの「泣き出さんばかり」を、本来の用法である“まだ泣き出していないというだけで今にも泣き出しそうな”ととるか、後に述べた「こぼれんばかり」の類型ととるか、微妙なところです。 「む」と「ぬ」の両方が「ん」に変化したことが問題をややこしくしていると思います。
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- cieux
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- toko2468
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補足 「生きる+が+為」→「生きぬ+が+為」→「生きんが為」 >>生きる=生きぬ 「泣き出す+ばかり」→「泣き出さぬ+ばかり」→「泣きださん」 >>出さぬ(出ないではなく、出さぬ=出そうになります)
- toko2468
- ベストアンサー率32% (26/81)
「生きるが為」=「生きんが為」 「泣き出しそう」=「泣きださん」 他には、 「狂わんばかり」=「狂いそう」
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ありがとうございます。
- ping-ping
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区切るところが違うと思います。 「ん」は前の動詞の活用形の音便ではないでしょうか? 「がため」もしくは「が・ため」、「ばかり」で調べると辞書に載ってるかも。
お礼
ありがとうございます。
「ぬ」でしょう。 生きぬ。意志を表す言葉では。 泣きださぬ。泣きださないでもいいですが。
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ありがとうございます。
- cieux
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古典で出てくる「~むとす」の「む」ではないかと思います。 「む」は推量・意志の助動詞、「と」は格助詞、「す」はサ変動詞だそうです。
お礼
ありがとうございます。
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ありがとうございます。