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ゼロ金利を行っていなかったら
大学1年の女です。今ゼロ金利のことを勉強しているのですが、金利を実質ゼロにすることで消費や投資を増やすことなどの仕組みや影響はいろいろなサイトにもあるのですが、メリットはあまり書いていません。 ゼロ金利のメリットともし、今ゼロ金利を行っていなかったら景気はどうなっていたか、を知りたいので分かる方いましたら教えてください。
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バブル後に金融不安が広がりました。 北海道拓殖銀行倒産、山一證券倒産、日本長期信用銀行は8000億円もの不良債権を処理しなければならず、一時国有化を経て、その後外資に格安で売り渡されました。 どれも、貸し出し先が焦げ付き回収できなくなったためです。 かなり世の中のムードは暗くなりました。 山一證券の後に、一つでも大銀行が潰れていたら、信用金庫、信用組合を中心に預金を引き出そうとする動きが必ず起こっていました こうした中、政府は資金を貸し出すとともにゼロ金利に持っていったのです。 預金者にはほんのわずかな金利しか支払われない中、貸し出し先からはそこそこの利益を得ていたので、それが利益に跳ね返ります。 つまり金融機関を助けたのです。 これで金融不安を抑えたのです。 金融は資本主義の根幹です。 その不安を抑えられなかったら社会は大混乱に陥ったと思います。 ただでさえ悪い時期でしたが、景気は最悪になったでしょう。
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- OldHelper
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企業が有利子負債を大量に抱え込んでしまっていたため、 金利支払による企業の倒産を防ぐことを目的にゼロ金利政策を とったという見方が正しいと思います。 数百億円以上の規模で有利子負債を抱えている大企業が多く、 金利が1%上がると数億円の金利支払が発生して、利益を 消してしまうどころか赤字になってしまう状況でした。 多くの大企業が金利支払のために倒産したら…結果は見えますね。
- igaguri_ml
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政策金利と預金金利の区別ができない人の言うことは完全に無視した方が良いです。 さて、金利について正しく理解するためには 名目金利ではなく実質金利を見る必要があります。 実質金利=名目金利-インフレ率です。 物価水準がもしも日本以外の先進国のように年間3%上昇しているならば 名目金利が2%ならば貸したお金は価値は年間1%下落することになります。 すなわち実質金利= 2% - 3% = -1% です。 日銀はかなり長いあいだ政策金利を名目でほぼゼロに保って来たのですが、 日本はデフレが続いていてインフレ率はマイナス状態なので、 実質政策金利は実際にはゼロではなくプラスの値になってしまっていました。 もしも他の先進国のようにインフレ率が3%程度あれば 名目政策金利をゼロにする政策は実質政策金利マイナス3%の政策になるので 大きな効果が期待できたはずです。 (グリーンスパン時代の米国FRBは実際にそういう政策を実施して米国経済を立て直した。) しかし実際にはインフレ率がマイナスだったのでゼロ金利政策自体の効果は非常に薄かったのです。 インフレ率がマイナスだと実質金利をマイナスにできなくなります。 中央銀行はインフレ率が下がり過ぎないように十分な速さで利下げを実施し、 経済がデフレに陥るのを防ぐ義務があります。 日銀はその義務を怠ったせいでゼロ金利政策を実施せざるを得なくなってしまったわけです。 以上で説明したことから、日銀のゼロ金利政策を評価するためのには デフレについて調べることが絶対に必要だということがわかると思います。 デフレに関する議論に関しては次の本がおすすめです。 http://www.amazon.co.jp/dp/4532350301 古本を65円で買えるようです。かなりお買い得な感じがします。 図書館などにあれば借りて読むのも良いでしょう。 編者の岩田規久男氏の別の著書があれば同時に読んでおくと良いかもしれません。 日銀による金融政策がいかにデタラメであるかを理解できます。 日本経済はまだデフレを脱出していません。 デフレは日銀による金融緩和が足りない証拠になります。 2003年以前の金融政策については上の本を見て下さい。 2003年以降の日本の景気回復は 日銀による量的緩和と財務省による巨額の為替介入のおかげです。 2003年~2004年にかけて日銀は量的緩和の当座預金残高の目標値を引き上げました。 それと同時に財務省は巨大な円売りドル買い介入で円を市場に放出しました。 もしも日銀が量的緩和を拡大せずに財務省が為替介入していたとすると 為替介入で放出された円を日銀が自動的に吸収してしまうため 為替介入の効果はほとんど無かったはずです。 実際には大量の円が市場に放出されたままになり、 為替を通した金融緩和が可能になりました。 そのおかげで日本経済はなんとか窮地を逃れることができたのです。 日経平均もしくはTOPIXのチャートも御覧下さい。