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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:「金利裁定は高金利通貨を減価させる」のでしょうか?)

金利裁定は高金利通貨を減価させる

このQ&Aのポイント
  • 裁定取引によって先物レートに織り込まれるのは、「名目金利の金利差」で、実質金利は無関係という理解で合っていますか?
  • 金利裁定によって高金利通貨の先物が実質価値以上に安くなりすぎるから、円の先物が売られ、現物の下落を加速する
  • どこか根本的に誤解しているでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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  • tiuhti
  • ベストアンサー率66% (447/668)
回答No.1

「金利裁定があるから、高金利通貨は減価する」というのは、このサイトで聞かれた事でしょうか?もし、そうなら、「高金利通貨は長期的には下がる」と繰り返し回答しているのは、私ともう一人の方ぐらいしか思いつかないので、私の説明をそう理解されたのかも知れません。もし、そうだったらお詫びします。ただ、ここでいう金利裁定って、ごく普通に「為替の直先スプレッドは金利差によって決まる」という事を示しているでしょうか?もしそうなら、「直先スプレッドが金利差どおり、もしくは、歪みがあれば割安の方が買われ、割高な方が売られて直ぐに均衡する」という動きによって、「高金利通貨は減価する」ってどういう意味でしょう?ちょっとよくわかりません。 名目金利と為替に関する私の考え方をまとめると以下の通りです。 1.高金利通貨国=高インフレ国という傾向が間違いなくある。インフレ率が高ければ、その国の生産コストが上がるので、国際競争力が下がり、経常収支が悪化して、その通貨は下がるはずだし、過去の歴史からその傾向は明らかに見て取れる。 2.名目金利の差は、誰が見ても判る事で、誰もが知っている事を使って「確率的に儲かるポジション」が出来たらおかしい。(効率的市場仮説みたいな考え方) よって、 A.上記1より「為替が上がるか下がるかは50:50。だから高金利通貨買いは有利」というのは間違い。 B.上記2より「長期的には、金利差を帳消しにする分だけ、為替レートは動く」と考えておくべき。 C.従って、長期的に売り買いどちらにも有利不利は無い以上、為替を売るか買うかは、金利で判断するのではなく、金利も一要素とした個々の相場観に従って判断すべき。 という事になります。Aに関しては、おそらく反対する人はほとんどいないと思いますが、Bについては、理論的には「ある通貨を売るか、買うかという点について、市場参加者全てが、どちらもEvenに考える。言い換えれば、売りも買いもどちらもリスクは同じと考えている」という前提が必要です。一般的にどちらか一方に偏った選好があれば、その歪みが為替に影響を及ぼしますから。この点については、なんとも判断のしようがありません。それに、この仮説が正しければ、先物レートを追いかけるように直物が動くはずですが、実際には、超長期は別として、ほとんどそう思えないですよね。 にも関わらず、Bのように考えるのは、『どういう歪みがあるのか、おそらくどうやってもわからない以上、とりあえず市場予想をニュートラルとして、それに対する自分の相場観でポジションをとっていくしかないだろう』という実務的な理由から来るものです。だから、「名目金利差を埋めに行くはずだ」という前提で、色々悩む事はお勧めできません。 さて、「実質金利の高い通貨を買うのが有利ではないか」という点ですが、まず、理屈にはあってますよね。更に、かなり大雑把なものではありますが、非常に長い目で見ると、どうやらそうらしい、という数字もあります。(↓の中の「長期的に見た為替レートの変動要因」をご覧下さい。) http://www.jbaudit.go.jp/kanren/gar/japanese/article21to30/j22d06.pdf じゃ、なんで「実質金利が高い通貨を買え」っていわないのかと言うと、長期金利を使うのか、短期金利を使うのか、インフレ率はどれを使うのか(消費者物価?GDPデフレータ?輸出入物価?)、あるいは予想インフレ率だとしたら、どうやて予想するのか(債券といった長期運用の投資家の動きを考えるのなら、長期金利と予想インフレ率が正しいはず)、といった、実務的な問題があり、よほど大きな実質金利差が開いてないかぎり、やってみてうまく行っても、ダメでも、運だけなのか、よくわからないからです。

ass559
質問者

お礼

tiuhtiさん、たびたびお世話になり恐縮です。昨日はありがとうございました。m(_ _)m 「裁定によって高金利通貨が減価する」云々は、お手軽っぽいブログも含め、複数のサイトで読みました。 よ~く考えると、僕が「裁定」の意味を取り違えたんだと思います。 「裁定」には、理論的にノーリスクのポジションを作れるのと、NT裁定みたいに相場観でやるのとがあるわけですよね? 御紹介のpdfのp.87下のほうに 「為替レートは短期的には思惑等の様々な要因で変動するが,中期的には実質金利差等, 長期的には裁定を通じて物価変動を反映した均衡レベルに向かう」 とあるのは、広義のほうで、「いまから資金をA国とB国のどっちに投資しても損得同じだろうな」と均衡するレートに落ち着く、という程度の意味でしょうか? 裁定は相場に対して中立のはずなのに、なんで相場を動かすんだ?と思っていました。納得できました。f(^-^; 御紹介のpdf、参考になりました。 >実務的な問題があり、よほど大きな実質金利差が開いてないかぎり、やってみてうまく行っても、ダメでも、運だけなのか、よくわからないからです。 わかりました。 だから、日米に実質金利差があっても、ある程度縮まると、急激に円キャリーの巻き戻しが起きるかもしれない、ってことですね。 ただ「実質為替レートが動かなければ勝てる」ポジションって、異常なほど有利ではありませんか? しかも、スワップ金利という確定リターンが来るし。 ん~~~、FXやっときゃよかった!<(´^`)> 何度も詳しく教えていただき、本当にありがとうございました。勉強になりました。

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