- ベストアンサー
世界中の長期金利が上がっています
ここ1ヶ月、世界中の長期金利が上がっていると報道されています。 質問ですが、 1. たとえば国債はあらかじめ利息が設定されていますよね。 長期金利が上がるとは、国債が額面割れで取引されて、 実質利回りが上がっているという認識でよいのでしょうか? 2. 国債を売った投資家は、その資金をどこに投資しようと考えるでしょうか? 3. このまま長期金利が上がると、経済にどんな影響をあたえると予想できますか? 究極の事象は、国が利息を払えなくなりデフォルトでしょうが、 直近における具体的な事象(米国債が上がって円安方向に向かっているなど)が知りたいです。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
1. だいたいあっていますが、長期金利が上がるから額面割れというわけではありません。額面割れは発行時より金利が高くなる場合に起きます。 国債には予め金利が設定されています。今回、新しく発行する国債の金利を上げたとします。いままでの金利の国債も中古として取引されています。この状態ですと購入希望者は新しい国債を購入します。なので今まで取引された国債は価格を下げて取引するようになります。 2. それぞれだと思いますが、株式以外にも原油(じりじり上がって90ドル前後になっています)等の商品や設備投資系に資金が向かっているようです。ただ景気が回復して投資にお金が動いているわけではないのでいずれも長期的に上がるものではないのかなと思います。 3. このまま長期金利が上がることはないと思われます。上がらない理由は経済回復が本格的に始まっていないためです。今回の上昇は米国の金融緩和や減税措置が継続し、直近で米国経済が悪化する懸念が遠のき先行きを楽観しためと思われます。本格的に経済が回復しそうな兆しが見えなければいずれ剥落し金利は下落すると思います。 継続して長期金利が上昇する際、だいたい景気は回復し上昇しようとしていることが多いです。景気が回復するときは投資活動が活発になり物価の上昇が起こりやすく、お金は貯蓄から消費に回るようになり、国の税収が増えます。この際、借金は額面上では利息分以上は増えていません。収入で利息分以上が確保でき、さらに元本分まで返済に回せれば借金は減っていきます。また返せないまでも借金の割合は実質減っていきます。なので金利が上昇するとデフォルトするとは一概に言えません。 いまのところ米国の長期金利が上がると日本と米国の金利差が拡大し、ドルで運用する動きが強まり買いが優勢になりドル高になる可能性が高いです(実際に円安ドル高だった時期があります)。ただ要因は政治的な問題などこれだけではないので注意が必要です。
お礼
丁寧なご回答ありがとうございます。 >直近で米国経済が悪化する懸念が遠のき先行きを楽観した 当方は、財政不安=>国債投売り=>金利上昇だと思い不安になっていました。 >米国の長期金利が上がると日本と米国の金利差が拡大し、ドルで運用する動きが強まり買いが優勢になりドル高になる可能性が高いです 借金してまで為替介入するなら、保持している米国債を売って米国の金利を上げてしまえば、 ドル高になったのではと思うのですが、外交的には無理なのでしょうね。 経済事象に対する考え方が、見方によって異なることが多く混乱しています。 経済政策はどっちに転ぶかわからないから、なにもしない日銀が一番正しいのでしょうか(笑) telesiennaさんの過去回答も参考になりました。