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実験前のアルコール消毒について
高校生時代に生物である実験をしたのですが、そのとき教師がアルコールは殺菌するのではなく、手に菌を貼り付ける役割をすると説明していました。これは本当でしょうか。
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こんにちは。 その先生は医学の事をあまりご存知ないですね。 医療分野では言葉の意味を統一して使っていますので、「殺菌」という事場にも厳密な意味が決められています。 「殺菌」は「特定の菌を殺すこと」です。 あらゆる菌を殺すのは「滅菌」と言います。 さて、手に菌を貼り付けるって意味が全く判りませんけど、アルコール自体は接着剤としては働きません。 菌のたんぱく質を固めてしまい、脂肪分を溶かしだして細胞膜などを破壊しますので、全ての菌とはいえませんが、かなりの菌を殺す事が出来ますし、貼り付ける作用というのはないです。 菌を覆ってしまって活動できないようにするタイプの消毒剤もありますけど、これはアルコールじゃありません。 その先生が何を言いたかったのか、疑問が残りますが、顕微鏡でばい菌などを見るために行う「固定」という操作の事を言ったのかもしれません。 アルコールでたんぱく質を変質させて菌を殺し、スライドグラスからはがれないようにする操作です。 この操作をした後、染色液という薬で色をつけて顕微鏡で見ます。 が、これはアルコールが接着剤になってるのではなく、菌のたんぱく質がスライドグラスに付着した状態でアルコールで固められてしまうのではがれにくくなるだけです。
お礼
回答ありがとうございます。 アルコールの役割がよくわかりました。 もしかしたら、先生は「固定」を言いたかったのかもしれません。ただ、実験は顕微鏡で実験するわけでもなかったので確信はもてませんが、きっとそうだと思います。