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「覚せい剤」報道で
覚醒剤関連の報道を目にするたび、思うことなのですが。。。 ほとんどの新聞・テレビでは、「覚せい剤」というように 「醒」の漢字は使わずに、「せい」とひらがな表記をしています。 それほど難しい漢字のようには思わないのですが、 なぜ「覚醒剤」と、すべて漢字で表記しないのでしょうか。 それとも「醒」の字は、新聞・テレビ等のメディアで 用いてはいけないというようなルールがあるのでしょうか。 教えてください。
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新聞社など、メディアは、独自の表記基準を持っていますが、例えば共同通信社では、『記者ハンドブック』の冒頭に、「新聞記事の大原則〔表記の基準(1)〕」として、 一、新聞記事は、日常一般に使われる標準的な分かり理やすい口語体を使い、文語体や文語的表現は避ける。 二、文章は内閣告示に基づく常用漢字と音訓表をもとに本社が定めた字種と読み、および現代仮名遣いによる漢字・平仮名交じり文を主体にし、必要に応じて片仮名、ローマ字を使う。 三、送り仮名は新送り仮名の付け方を原則とする。 四、社外執筆者の署名原稿については、本社の原則によることを要請するが、筆者が強く希望する場合は例外的表記を認める。 と謳っています。 先に回答がありますが、「覚醒剤」の「醒」の字は、常用漢字表からはずれる文字なので、平仮名書きが原則となっているのです。 他の新聞社も、多少の異同はあると思いますが、だいたい、このような形で表記の基準を定めています。 ちなみに、“法律によって犯罪性がある薬物”に限らず、医療方面で使われるものも、新聞表記では、「覚せい剤」とするのが一般的です。
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- code1134
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常用漢字表が政府により告示され"使用の折の目安云々と文化庁のHPに明示されていました。 それ故、各行政機関は厳守扱いなのでしょうが、マスコミ(や他業種の企業)では、(NO5さんが挙げられた)共同通信社の如く、目安にする場合あり、少数派にせよ、産経新聞の如く目安と捉えぬ場合あり、と言った具合ですね。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071030-00000911-san-soci
お礼
ご回答ありがとうございます。 産経新聞では「覚醒剤」と表記していますね。 今回の一連の報道では、テレビも含め、ほとんどの メディアが「覚せい剤」とまぜ書きで表記していました。 でも、私は「覚せい剤」より、「覚醒剤」の方が より、薬の重々しいイメージが伝わるような気がするのです。 文字によりイメージを浮かべることって、あると思います。 特に日本人は。。。 そして新聞は、大部分の人が情報源とするものなので、 常用漢字だから漢字表記、そうでないからひらがな表記 というのではなく、”事象をよりイメージできる表記”を 重視してひらがな表記、漢字表記を選んでも良いように思うのです。 そういう意味では、常用漢字を”目安と捉えぬ場合あり” とする産経新聞は、私の中で格が上がりました(笑)
- garamond
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読める読めないではなく、常用漢字の読み方として採用されていないからです。 官公庁の文書でもそうです。 「処方せん」を「処方箋」と書くことは許されず、「分べん」を「分娩」と書くことも許されません。 当用漢字時代はもっとひどかったのです。 「捜す」は認めるが、「探す」は認めない。「探る」はよい。 「危(あやう)い」は認めるが、「あぶない」は仮名書き。 「試みる」は認めるが、「ためす」は仮名書き。 「尊い」は「たっとい」と読み、「とうとい」は仮名書き、 「貴」は「キ」という音読みしか認めない。
お礼
ご回答ありがとうございます。 常用漢字って、結構範囲が狭いんですね。 「分娩」の「娩」の字も入っていないなんて。。。 文字を見てイメージが浮かぶことって、あると思います。 ●「分べん」 より、 ●「分娩」 の方が、早くお産のイメージが湧くような気が、個人的には するのですが。。。 だから、もっともっとたくさん、漢字を見聞する機会が あった方が良いように思います。 でも、これでも当用漢字時代より範囲が広がったのですね。(- -; 常用漢字に入っていなければ、漢字の使用を許さないなんて、 お役所って本当にオカタイですね。
- chipatan
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覚せい剤のように、本来漢字で表記できるのにあえてかなを混ぜることを「まぜ書き」といいます。覚せい剤だけに限らずいろいろあるので、参考URLを参照してみてください。 主題は読みやすく、視聴者にも分かりやすいという点からマスコミは多く使用しています。とくに「醒」という字が禁じられているということはありません。 マスコミでは中学生くらいでわかるレベルというのを目安にしているそうです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 それと、わざわざURLを貼っていただいて、 本当にありがとうございます。 メディアでは、読みやすさ、分かりやすさに重点をおいて いるのですね。 でも「覚せい剤」のように、ひらがなを混ぜて表記(←”まぜ書き” というのですね!)するより、すべて漢字で「覚醒剤」と 表記した方が、薬の重々しさを、よりイメージできて 良いような気がするのですが。。。 昔は、ひらがなを”女手”と読んだようですが、 やはりひらがなというのは、優しいイメージがいたしますねえ。 特に「醒」の字が禁じられているのではないとのことなので、 わたしが新聞社の偉い人だったら、読みやすさより、 薬の恐ろしさがよりイメージできることを考えて、 「覚醒剤」の表記を採用するかなあ。
- milkstar
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醒の字は、常用漢字ではないので、使用を控えているだけだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 いままであまり考えたことがなかったのですが メディアって、常用漢字か、そうでないかを 結構、気にするのですね。
- turq
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覚醒剤とは広義的には脳内を刺激させる中枢神経刺激薬全般をさします。 これは病気の治療等でも使用されることもあり、医師の指導の下に使用 すれば犯罪性はありません。 覚せい剤とは「覚せい剤取締法で規制されている薬物」を差します。 覚せい剤取締法という法律がありますので、犯罪性があるものに関しては 覚せい剤とひらがな表記します。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ”覚醒剤”には、広義の意味と狭義の意味があるのですね。 わたしは”覚醒剤=いわゆるシャブ、ヒロポンと呼ばれている薬”と 思っていました。 でも、脳内を刺激させる中枢神経刺激薬なら、合法薬物でも 覚醒剤とよばれうるのですね。 今回教えていただいて、はじめて知りました。 ひとつ賢くなりました。V(^-^)V ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 それと、わざわざ『記者ハンドブック』の冒頭を 引用していただいて、本当にありがとうございます。 新聞の表記法は、常用漢字を重視しているのですね。 でも私たち日本人は、文字からイメージを思い浮かべることが 多いと思います。 昔、ひらがなを「女手」、漢字を「男手」と呼んだそうですが、 やはり、ひらがなというのは漢字より、優しいイメージを 与えますねえ。 たとえ同じ物を指していても、漢字の表記とひらがなの表記とでは 印象が若干、変わることもありうると思います。 「カクセイザイ」にしても、 ●「覚せい剤」 より ●「覚醒剤」 の方が、より重々しいイメージが浮かんでくるように 私は思います。 特に新聞は、大部分の人が情報源とするものなので、 常用漢字だから漢字表記、そうでないからひらがな表記 というのではなく、”事象をよりイメージできる表記”を 重視してひらがな表記、漢字表記を選んでも良いように思うのです。 学習漢字も減る一方で。。。 私たちは日常生活で多くの漢字を見る機会をしだいに失う傾向に あります。 でも、「漢字力の低下≒想像力の低下」につながるような 気がして私はならないのです。