>その中に腕の重さを指先に乗せて弾くと書かれてました。
(・ω・`)ノ こんばんは
腕の重さを指先に乗せるというのは、近代の重量奏法ですね。
そもそもこの奏法はブライトハウプトの理論がたしか最初だったと思いますが、この理論は脱力と重量を重視した弾き方です。それまでは指のみで弾く古典派の弾き方が主流でした。
この人の理論は、指先の力ではなく重量によって音を生み出すといった考えです。つまり音量は力ではなく、かける重量に比例するというものです。腕全体の重さをかけた方がより大きな音が出せるってことです。
しかし重要なのは重さではなく打鍵スピードです。いくら重量があってもスピードがなかったら話になりません。
さて前置きが長くなりましたが、ご自分で腕の重さを体感してみましょう。まず鍵盤の上に手を置いてください。そして上腕を使って上に上げます。約20cm上げればいいでしょう。この時、無駄な力を入れないで下さいね。で、そっから腕の力を抜いて鍵盤に落とします。(指まで力を抜いてたら、しっかりした音が出ませんから、指は形を保って)
さて、どうでしょうか?力を抜いて落としただけなのに、ガーンと大きな音が出たと思います。この腕を落下させている間が脱力している状態です。運動的には自由落下ですね。
しかし、この腕の落下は重力の力だけを使って落とすので、落ちるまでにそれなりに時間がかかります。テンポの速い曲だったら使い物になりません。そこで登場するのが筋肉です。筋肉を使ってこの落ちる速度を速めることも出来れば、遅くすることも出来ます。要するにスピード調節ですね。
打鍵したらすぐ腕の力を抜きます。(鍵盤が戻らない程度に)
ハンマーが動いたら、それ以上鍵盤を押し込んでも意味が無いので、力を抜くわけです。演奏はこの動作の繰り返しです。
とこんな感じですが、ご理解いただけたでしょうか?
補足
回答ありがとうございます さっそく腕を落として弾いてみました。思ったより大きな音が出たことに驚きました。腕の重さが実感できたような気がします。それと疑問に思ったことがあるのですが、脱力することと、その重力奏法は別なのですか?それとも脱力を含めたものが重力奏法なのでしょうか。