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カーンッという感じのピアノの響き
一人暮しなのでいつも電子ピアノなのですが、独学で脱力などの勉強をしています。最近ようやく脱力という感覚が少しだけ理解できたばかりです…。まだまだ身についていませんが。 この前、ひさびさにアコースティックピアノを弾いたとき、指先をしっかり立てて、手前&下側にむけてはじくように(力を入れずに落としつける感じで)弾いたら、たまに「カァ~ン」っていう感じの心地よい響きを聞くことができました。天井に向かって響くような感じでした。 これは、脱力とは別の、特殊な音の出し方(タッチ)なのでしょうか?それとも、これが真の脱力なのでしょうか?
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「カァ~ン」はわかりませんが、ひっかく感じと理解してよろしいでしょうか。 ひっかくと下まで打鍵しませんし、そういうようなタッチがありますが、脱力とは違います。 うまくは言えませんが、脱力とは通常の弾き方で(本来、音の強弱は力でなく打鍵の早さで調節しますが)、打鍵した瞬間指の力を抜くことです。
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- mannequincat
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#4です。 「脱力」「弛緩」「重量」「重力」「荷重」等々みんな同じ穴の狢が唱える標語でしょうね。私は英語の本で読んだのでどんな訳語が優勢なのかはよく知りません。 立位体前屈、ってのがありますな。突っ立って、両手を爪先へ向けて下げる、そのとき膝を曲げないようにする、っていうやつ。体もしくは関節の柔軟性一般の指標となるかのように考えられてる検査。 関節において一方に曲げようとすると、曲げられまいと頑張る、すなわち逆方向へ作用する筋肉が間髪を容れずに働きます。反抗します。それが強い人が体の固い人です。そういうことが起こらず、ぺたーん、と上体を床に伏せられる人は体が軟らかい、と言われて羨ましがられます。 でもね、ここで考えましょう。関節は軟らかければいいものか否か。堅いのは駄目なのか。それは簡単には決められませんよね。 だってですよ。もし思うがままに一方向へ関節を好きなだけ、どこまでも曲げられたらどうなります? 関節はあっさり破壊されてしまいますよ。馬鹿な脳の言いなりにならないように体は準備しているのです。そして時いたれば決然と立つのです。 だから立位体前屈で、ぐっと、後先考えずにできるだけ前屈みになれと馬鹿脳が命令しても、それまでの経験内にない角度を賢い体が拒否するのです。腿の裏側の大きな筋肉が馬鹿言うな、と反抗に出るわけです。 つまりね、体のどこの部位であれ、ちゃんと使っていればちゃんと働く、ってことなんです。手なり指なり、がんがん使ってれば、関節の可動範囲は体が自ずと知ることになります。使ってないと、守りの度合いが強くなる一方という。 ろくに使ってないと、過剰に防衛に出るんですな体は。ピアノのキーを俊速でもって打ち込もうとしても、それ速すぎない? って体が心配してそれに反する動きをする、という。無駄に相反する力が拮抗しあう、その差だけが結果としてしか現れないから、脳内の豊かな思いに反してなんとも貧弱な有様が展開されてしまうという。 とにかく体は存分に、繰り返し、長々とよく使って、自分に何が可能かを教えてやるしかないんじゃないですか。それは子供のうちに済ませとくと楽でもあり、また持続性もあるんですよ。なにしろこれも「記憶」だから。 「カァーン」は別に錯覚ではないと思いますよ私も。楽器と環境(いわゆる「箱」)との兼ね合いで、よく響く音領域の中に音楽の中で突出したんでしょう。 欧米の石を積んで作った家の中でピアノを弾いてみれば、日本で、木の柱と天井に土の壁を塗って畳を敷いた部屋でピアノの音色がどうの、なんてのがいかに馬鹿げた話か、瞬時にわかります。いつかそんな機会を捉えてみてください。
お礼
ていねいに説明していただき、ありがとうございます。やっぱり頭ではなく体で感覚を覚えることが大切なのですね。『欧米の石を積んで作った家の中でピアノを弾く』いいですね~。ぜひ弾いてみたいものですが、まぁ私はフローリングでがんばります(笑) みなさま、ありがとうございました。いろんな考え方を知れたので、自分の弾き方を改めてみつめなおすことができそうです。これからもよろしくお願いいたします。 なお、一応ポイントづけは「質問に関する答え」に準じて閉めさせていただきます。補足に関する皆様からのお答えも、大変感謝しています。
- kyororinn17
- ベストアンサー率40% (17/42)
こんにちは。 ピアノを弾きかたって、本当に難しいですね。 いろいろなメソードは存在するようですが、「これこそ真実だ!」みたいな弾き方って、存在するのでしょうか? 「脱力」ですが、これがまた非常に曖昧な表現で、難しいです。腕や指がカチカチになるくらいな 無理な弾き方をすると、本当に腱鞘炎になりますし、ピアノの音もきれいに出ません。何より 音楽になりませんよね。 私も学生の頃は、「脱力」「脱力」と大変にしごかれました(笑)。確かに 肩も腕も指もカチンコチンな弾き方で、スタカートも 指で切ってましたね。これでは、長時間 弾けません。 今は、「脱力」云々より、「指には力をいれず、腕と肩の後ろの筋肉で 弾く」ことを訓練しています。 ピアノの打鍵ですが、私はどちらかと言うと、「鍵盤の手前&下」でなくて、斜め向こうに向かって指を入れます。「はじくように」弾きます。弾く一瞬は腕全体の力が指に集中しますが、弾いて音が出た瞬間、今度はパッと腕全体で力を引きます。この時 実はものすごいエネルギーで、重力に反して引きます。(指は鍵盤に置いたままですので、音は カ~ンと鳴っていますヨ) この弾きかたですと、ちょうど 打楽器を叩いた瞬間、バチをパッと離しますよね、それに似た感じです。 でも、「脱力」のメソード云々より、疲れない弾きかたで弾いて下さい。 そして何より、出た音をよく聴いて下さい。これが一番大切です。ピアノだって、「弾き方によって 音程が変えられる」んですよ! 私も その事実に 本当に驚愕しましたが。
お礼
たしかに、「脱力」って曖昧でわかりづらいです…。 全身の力を完全にぬいてしまったら、指を動かすこともできないですもんね。アドバイスを参考に、いろんな弾き方をしてみて、自分なりに「キレイな音の出し方」を追求していこうと思います。ありがとうございました。
- mannequincat
- ベストアンサー率24% (113/455)
脱力というのは十九世紀末期から二十世紀前半まで欧米のピアノ教育界を席捲した一大迷信のことですな。 あっちでは科学的研究によって完全に否定されているのに、こっちではいまだに信者がおそろしく多いようで。しばらく前に銀座のヤマハへ行ったらトバイアス・マッセイ(イギリスの脱力主唱者でマイラ・ヘスなんぞの先生かな。違うかな。なにしろ大昔の人ですよ)の翻訳本が売っててびっくりしました。駄目な国ですね~日本て。 脱力しようがしまいが、指を立てて弾こうが寝かせて弾こうが、ピアノの音が変わるはずはありません。そんなこと機械としてのピアノの仕組みを考えれば自明です。どうしてそんな突拍子もないことをみなさんお考えになるのか不思議でなりません。それに弾きながら音を聞いてないんですかね。変わりませんよ音色なんて。ピアノで制御できるのは音の強弱と長さだけです。どうしてこの単純明解な事実が受け入れられないのか、ほんと不思議。 ちなみにか何かよくわかりませんが、私は十五、六時間ぶっ通しでピアノ弾いてもさして疲れません。どてっと座って指動かしてるだけですからね。パソコンのキーボードだと肩が凝って辛いけれども、ピアノならぜんぜん肩も凝らず。余計なところに力が入っていないことだけは確かなようです。
お礼
そうなんですか…脱力は迷信。ちょっとショックでしたので、自分でもいろいろ調べてみようと思います。 mannequincatさんがいう「余計なところに力が入っていないこと」はホントに大事ですよね。私はそれが脱力のポイントだと思ってたのですが…。また「重量奏法」というのは脱力とはまた違うのでしょうか。 なんだかよく分からなくなってきましたが、とにかく弾いてて疲れない、かつ音がキレイに聞こえる奏法を研究していこうと思います。勉強になるご回答、ありがとうございました。
- amethyst1976
- ベストアンサー率26% (138/517)
私は、昔習ったことのあるだけですので、専門的な知識があるわけではないですが、わかる範囲でお答えします。それと、あくまで私の意見ですので、また違う意見があって当然だと思います。 奏法にマニュアル(基本)はあっても、正しい間違いはないと思います。 マニュアルの部分を話すと、腕の重みを指先に伝えるということはいいと思います。 指をアーチ型にする(習っているときは卵を握るようにと教わりました)とは指を弛緩することです。指がまっすぐな状態は緊張してる状態ですが、弛緩させると自然と指が曲がりますよね。PCのキーボード打ってるときの手の形も同じです。 まとめると、意識では、指先を立てるではなく弛緩することなんですね。 弾いた瞬間の指の弛緩ですが、和太鼓の演奏聴いたことありますか?遠くまで響きますね。それをイメージするといいですよ。 もっとわかりやすく言いますと、何かにぶつかって痛い思いしたことは誰でもありますね。痛さだけはしばらく残りますが、ぶつかったときの衝撃は一瞬だけです。 音は残しても、打鍵は一瞬です。 たとえ話になりましたが、わかりましたでしょうか。
お礼
なるほど、弛緩すること…。わかりやすい例え話もありがとうございます。 アドバイスを参考にさせていただき、今後もっと研究していこうと思います。ありがとうございました。
- saba1973
- ベストアンサー率25% (3/12)
その奏法は正しいピアノ奏法ではありません。現代では指先を立てて弾く奏法は否定されています。汚い音が出ているはずです。曲中で特徴のある音をだす時などに使う人もいるかもしれませんが、常にその奏法だと素人のような歪な演奏になるはずです。脱力とは違います。
お礼
ありがとうございます。私は脱力というものがまだ全然分かっていないようです…。自分の音を電子ピアノに録音して聞いたらヒドイものでした。 1さんに書いた補足を見ていただき、アドバイスいただけると幸いです。
補足
ちなみに、質問に書いた弾き方は私がいつも行っている弾き方ではありません。たまたまやってみたら、いい音が出たように聞こえました。
補足
ありがとうございます。たぶん、ひっかく感じに近いと思います。 私はやはり、まだ脱力のダの字もわかってなかったようです(汗) 私の脱力のとらえ方は、今のところ↓このような感じです。 ●肩~手首までの重みが、どこかで停滞せずに指先に自然に流れることを意識する。 ●そのために、指をアーチ型にすることは必須。肩、腕、手首の筋肉はできるだけ弛緩させる。 この中で間違いはないでしょうか? それと、このほかに『打鍵した瞬間指の力を抜く』ために意識すべき点を教えていただけないでしょうか。脱力ができてればそれは自然にできるものですか? 他にもアドバイスなどありましたら、ぜひ!