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油絵具の特性について
- 油絵具の透明性についての不明点
- シルバーホワイトとの混色の影響について
- 絵具の名前につく「ヒュー」「ペール」の意味について
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1・絵の具の透明性について 絵の具の透明性は顔料の粒子の細かさにあります。 不透明色は顔料が粗く半透明は顔料が細かく透明色は 染料のような顔料を移用しています。 使用例)透明色→陰影の調子付け 2・シルバーホワイトの混色について シルバーホワイトと硫化化合物の絵の具を混ぜるとすると 絵の具が黒く変色します。ただ樹脂を使用した重ね塗り や乾燥後の重ね塗りでは変色の心配はまずありません。 3・名称について ヒューというのはチントと同じです。ホルベインの 絵の具シリーズが数年の間何回か名称変更した名残 だと思います。 ペールと言うのは淡い意味だったと思います。ライト と同じと考えればいいでしょう。 どちらも商品名なのでその使用由来に不明な点が 多いですね。 4・ホワイトの使い分け方 ホワイトには比重の違い、透明不透明、堅牢さや 色味そのもので使用を区別します。 重い 軽い シルバー→チタニウム、セラミック→ジンク 透明に近い 堅牢 ジンク シルバー 半透明 チタニウム シルバー セラミック 不透明 弱い チタニウム、セラミック ジンク 混色の心配がなければシルバーホワイトは オールマイティなホワイトと言えます。 またジンクホワイトは下地には使用しないこと ハイライトなどのちょっとした表情に使用する。 白色にははっきりいって好みがあるので実際使用して 使い分けるようにすると良いと思います。 私の感想を言うとチタニウムホワイトは白色がきつくて あまり使用してません。 3番以外の質問は油絵の技法書に詳しく載っている 事柄なので美術材料学の本を一度読んでみることを お勧めします。
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No1llamaです。続けて補足させてください。 透明、不透明色の使用注意について 透明色は不透明色の上に重ね塗りをするのを前提にした 絵の具です。透明色の上に不透明色を重ねても意味 がありません。また半透明色は何度も重ね塗りすると 不透明に近くなります。不透明色は比重が重いものや 変色がしにくい色が多いため下書きや下地塗りや 光の当たった存在感をあらわす箇所によく使用されます。 ※例)オーカー系統、アンバー系統シエナ系統 などの土製系絵の具を使用しての下書き。 パーマネントホワイトについて パーマネントホワイトはチタニウムかセラミック と合成顔料を混ぜた絵の具でないかと思います。 そのため比重はメーカーの発表しているデータ でないとわかりません。 できることなら下地塗りには使用しないほうが よいのではないかと思います。
お礼
重ね塗りに関しては透明水彩絵具に近い感覚ですね。 パーマネントホワイトの下地塗りには気をつけます。 再度の丁寧な回答おそれいります。 ありがとうございました。
お礼
透明性については、以前「透明水彩絵具」を使用していた時期もあり、油絵での理解がイマイチ分かりませんでした。 陰影に使うことはグレイズなどに共通しているのでしょうか。 シルバーホワイトは使用方法を誤ると変色の原因になるのですね。注意します。 ヒューはチント、ペールはライトなのですね。ややこしいですね。 ホワイト系の使用については詳しい回答ありがとうございます。 参考になりました。 ありがとうございました。