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氷酢酸と無水酢酸の違い
氷酢酸と無水酢酸の違いについて知りたいです。 構造の違いや、食品添加物として使用する際の違いなど教えてください。
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氷酢酸とは純粋な酢酸で、一般の「お酢」のように水溶液ではありません。 酢酸 = 氷酢酸 です。 いわゆる CH3-CO-OH です。 無水酢酸とは、酢酸の無水物です。 これは、酢酸が脱水縮合したもので、酢酸とは異なります。 CH3-CO-O-CO-CH3 という物質で、酢酸2分子より、H2個、O1個分つまり水1分子 だけ、少ないのです。 氷酢酸は、酢酸ですから、水で薄めて食酢のように使う事もできますが、 無水酢酸は、水や水酸基、アミンなどと反応しやすく、 無水酢酸の状態では、通常安定に存在しません。 実際には、化学の合成実験で官能基と呼ばれる特定の部位をCH3-CO-で 修飾して、保護するために使われます。 食品添加物には、お酢として氷酢酸が使われる事はあるでしょうけれど 無水酢酸は使われないと思います。
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構造の違いは回答がでてますので、食添に関して少し調べてみました。 専門家のplo_olqさんの回答のように氷酢酸は希釈(水で薄める)すれば市販のお酢(濃度は変化可能ですが・・)になります。一方、無水酢酸は化学合成の際に使用する化合物ですので直接食添に使用されることはないと思います。 用途として「人工甘味料」(の原料)との記載があるHPがありましたが・・・? 更に、それぞれの化合物の安全性のデータが必要でしたら補足お願いします。
- siegmund
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化学は素人ですが... 氷酢酸は単に純粋(に近い)酢酸 C H_3 COOH. 水分が少ないと冬に凍る(固体になる)ので,氷酢酸と呼ばれている. 無水酢酸は,酢酸2分子から水1分子が抜けた (C H_3 CO)_2 O のことを言う. というのが私の理解です. 酢酸は酢の主成分ですが, 濃度の濃いやつは(無水酢酸も)皮膚を侵すので要注意,と覚えています. 所詮,専門外のうろ覚えの知識です. 専門家の方のフォローお願いします.
- 134
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補足。 「無水」という言葉は、化学の世界で「脱水縮合した」というのと、「結晶水のない」、「脱水剤で処理して十分乾燥した」という三通りの意味で使われます。 もちろん、下の回答通り、「無水酢酸」は「脱水縮合した」という意味で、アセチル化反応の反応基質として使われます。 食品添加物として「無水酢酸ナトリウム」というのは、あるようですが、これはCH3COONaという構造を持つ塩(通常酢酸ナトリウム分子1個辺り3つの水分子を抱え込む)の(結晶)水3つ分がない状態になって、存在している…という意味になります。
お礼
貴重な「補足」ありがとうございました。
- 134
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氷酢酸…CH3COOHの構造を持つ。食酢の主成分。融点が16.7℃と低く、冬季、純粋に近いものは凍るので、この名前があります。 無水酢酸…(CH3CO)2Oの構造を持つ(酢酸が縮合した形)。融点-73℃。これを食品添加物にすることはないと思いますが…
お礼
ありがとうございました。 無水酢酸は食品添加物として使用しないというより、使用できる状態にないという事でしょうか。それに無水酢酸には毒性があるという事を聞いたことがあるのですが・・・。 とにかく貴重な回答ありがとうございました。