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日本画家はなぜ自画像が少ないのか?
ゴッホやセザンヌなどの印象派を初め西洋の画家は 自画像をたくさん残しています。 狩野永徳や雪舟などの日本画家は、自画像があってもほんの数枚程度です。 ゴッホやセザンヌも狩野や雪舟と同じく風景画をたくさん描く画家です。 この違いは、当時の学校教育の違いからきているのでしょうか?
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noname#78143
回答No.1
推測ですが、銀メッキの鏡の普及が西洋と日本 とでは差があったためと思いますし、人物画自体かなり の地位を得た人か歌舞伎役者や美人画以外人物画 を描かれない背景があったためではないでしょうか? また西洋では人物画や歴史画を描く画家のほうが 地位が高く風景画は低俗なものという風潮が印象派 中期まで一般的でした。日本では風景画は装飾美術 として高い地位を確立していました。 宗教自体もキリスト教は人間本意ですし逆に仏教は そうではありませんでした。 学校教育だけというよりその国の価値観や哲学、宗教 や美術の背景や時代背景などさまざまな要因が 関係しているのではないでしょうか? 日本でヌードの絵画を美術として認めたのも明治以降 の話ですし人物画に対する価値観が西洋とはまったく 違ってはいますね。 自画像を描く日本画画家は本当にごく最近になって あらわれました。モチーフとして自画像を描く伝統自体 日本画の世界ではなかったようです。
お礼
ありがとうございます。 当時の学校教育の影響ではないわけですね。 西洋では、人物中心主義の世相があったわけですね。 欧米人と日本人の精神世界の違いが如実に現れている 事象のひとつだと思いました。