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昔の人のげん担ぎに春画?
昔の人はいろんなげんを担いだり、性的なものをお守り代わりにしたりしたと聞きました。鎧櫃に春画を入れると言うこともあったと聞きます。これは本当なのでしょうか?
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本当のようですよ。 とくに武士階級の人々が、「圧邪避災効果」として一冊ずつ必ず鎧櫃に入れてたんだとか。 日本に限らず、世界では「性」に関するモノは「信仰」の対象になっていました。 例えば、エジプトのオベリスク(パリにあるのとか有名ですね)は男根をかたどったモノとの指摘もされていますし、インドの寺院なんかは所狭しと交わる男女の像が並べられていたりします。 これらは、なにも猥褻なモノではなくて、純粋な「信仰」なんです。 言い換えれば、人の願いといいましょうか、、。 そして、これらの神を信仰している多くが「農耕民族」だとされています。 農耕と性には深い関わりがあって、子孫繁栄を願う気持ちと五穀豊穣を願う気持ちを「性」をシンボルにして「信仰」しているんです。 日本各地にも、岩を性器に見立てて信仰したり、男根の長い人形とかふくよかな裸体の女性像が沢山作られたりとか。 岩手県遠野市の「コンセイサマ」とかが有名処でしょうか。 その流れから、春画にも厄除けとかお守りという意味合いがあったんだと思います。 武士が戦地から生きて帰れるように、好きな女の陰毛を懐に忍ばせていたとか、へその緒をお守りにしていたとか、色々と「性」に繋がる話は色々ありますね。 それらは、何も卑わいな事ではなくて、陰陽説だとか民間信仰だとか宗教的な意味合いが強い物でした。 昨今では、「性的なモノ」と言えば腫れ物を触るようになるか、無意味な快楽の追求に成り下がってますけど。 参考図書を紹介しておきます。(、、、てまだ私も呼んだこと無いんですが) 『江戸の性風俗―笑いと情死のエロス』 (講談社現代新書) (新書) 氏家 幹人 (著) http://www.amazon.co.jp/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E3%81%AE%E6%80%A7%E9%A2%A8%E4%BF%97%E2%80%95%E7%AC%91%E3%81%84%E3%81%A8%E6%83%85%E6%AD%BB%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%B9-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B0%8F%E5%AE%B6-%E5%B9%B9%E4%BA%BA/dp/4061494325 参考に遠野市の「コンセイサマ」 http://www.tonojikan.jp/japan/kanko/meisyo/yamasaki.html