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くさびを打ち込む
ウイキによると、相反する2通りの用法があるそうです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8F%E3%81%95%E3%81%B3 一つの言葉に相反する使い方があるというのはおかしいではないですか? わたしは後者は、「流れに棹差す」のような、誤用ではないかと思うのですが如何でしょうか?
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wikipediaに書かれている文言は、 修辞技法としては、割る意味で用いられることが多く、例えば、仲の良い両者の関係を悪くするような場合に「二人の間にくさびを打ち込む」などと使われる。しかしながら、くさびを打つことには接合を強固にするという目的もあり、この意味で用いられている場合は正反対のことになってしまうので注意を要する。 ですよね。 ここに書かれているのは、修辞技法として使われる場合は、両者の関係を悪くする、割くという意味に使われるけれども、実際、「楔を打つ」という行為自体は、「割く」ということだけではなく、「接合を強固にする」ことでもあるから、「楔を打つ」とは、一概に「割く」という意味だけではないですよ、といっているだけなのでは。 ちょっとややこしい言い方になりましたが、「楔を打つ」という慣用表現(比喩)は、「割く」の意味で用いることがほとんどだと思いますし、辞書を見ても、「仲を裂く」という方の意味だけです。 けれど、文意によっては、慣用表現の意味ではない使い方もありますよ、と注意を促しているだけなのではないかと思います。 結論として、「接合を強固にする」という意味で、比喩的に「楔を打つ」という表現をすることはなく(今までそんな用い方をしている文章を見たことがないのですが)、「流れに棹さす」のように間違って受け止められている、といえるほど、誤用がなされているようには思えないのですが、いかがでしょうか。
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- OKAT
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No.6です。 せっかくお礼を書いていただいたのに済みませんが、前回の回答で触れたのは、あくまでも「楔」の音符(or声符)としての発音及び意味です。「契」という独立した漢字の発音はイ.呉音「け」漢音「けい」ロ.呉音「けち」漢音「けつ」ハ.呉音「せち」漢音「せつ」のように、イ.ロ.ハ.の三つに分けられ、意味もイ.ロ.ハ.によって違うようです。 後は、漢和辞典でご確認ください。
お礼
有難うございました。
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
「楔」の用法に二種類あることは、わたしも触れました。しかし、「ことわざ大辞典」(小学館)にある「楔をを打ち込む」「楔を刺す」「楔を削ぐ」(これは隠語)「楔を以て楔を抜く」はいずれも二つを引き離す用法と考えられます。 なお、「楔」という漢字についてですが、この字は一応形声文字で、「契」は音符(セツ・ケツ)であるとともに、「契」には「切り込む」「切れ目」の意味があると説明されています。(「漢字源」の解字による)形声兼会意文字だそうです。 なお、参考のサイトに挙げてある「楔」の用法は誤用と思います。どこかの学校の理事長らしいですが。大臣の自殺の時、「慚愧に耐えない」などと言った元首相と同類でしょう。
補足
>参考のサイトに挙げてある「楔」の用法は誤用と思います。 わたしも、なんか偉い人がおっしゃっているので、そうなのかな、と思ったのですが、時間がたつにつれ、おかしいのでは?と思うようになりました。 「契」は”結びつく”の意味に使われていることが多いですが、””切り込む”の意味もあるのですね? 有難うございました。
- binba
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再びNo.4です。 また見つけました。 「楔を打つ」が、くっつけること、結びつけること・・のように使われている事例 http://www.sappho.co.jp/bihada/kougi/kougi_144.html
お礼
多くの方からご回答をいただいたのに、すべての方にポイントを差し上げられなくてすみません。 またの機会によろしくお願いいたします。
補足
再度のご回答有難うございます。 申し訳ないですが、わたしにはANo.4,5、いずれの事例も「誤用」と思えるのですが・・・ (誤用も定着するともっともらしく思えてきます)
- binba
- ベストアンサー率47% (513/1090)
別の意見ですが・・・。長文ですみません。 私は普段から「楔を打つ」=「強く結びつける」の方の意味でよく耳にします。 同様の使い方をした方の挨拶文がWEB上に掲載されていたので貼っておきます。 http://2007.takahashi-jc.com/modules/tinyd1/ 釘を使わない伝統構法の建築物に楔が多用してありますように、 楔は本来はものをくっつける役割なのです。 代用として、一時的にものがくっつかないように、 摩擦力を利用した「かいもの」としても使います。 ドアの下にかうドアストッパーのように。 AとBがそれぞれ楔の両側に摩擦力で引っかかっているので、 AとB自体はくっつかないという理屈になります。 元々楔は、それに接する部分に働く強力な摩擦力で、ものが離れない様にするものです。 木工製品や家具にも楔は多用されていて、材と材の隙間に打ってくっつけています。 楔は、くっつかないようにする「かいもの」として代用する事例よりも はるかに沢山のくっつけるものとして生活に密着した形で現存していますので、 分かつ意味で使われる事の方が少ないと思います。 「木で契る」のが楔。 詳しく調べたわけではありませんが、契るの意味は、 約束するとか、相談するとか、男女の交わり、肉体関係をも表しますが、 分かつ意味ではなく、固く合意に至るような意味になります。 楔が仲を取り持って双方のものを離れなくする事には違いありません。 ですから、「かいもの」として一時的にものを分かつ事例が、 「流れに棹差す」の立場のようなものかな?と思います。 私の周りでそのように分かつ意味で使う例がなかったか、 思い巡らせているのですが、今のところ思いつきません。
補足
昨日・今日の新聞をご覧になられませんでしたか? 各社ともそのような(仲を裂く)意味で使っていますけど・・・
- Samantabha
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ANo.1です。 補足がありましたので、再度、書きこみます。 「楔を打つ」自体には、二つの意味があるのですから、時と場合によっては、どちらを使っても間違いではない、というのが結論です。 ただ、比喩的な意味で使うのであれば、「仲を裂く」というような使い方に限定されるのが普通でしょう。 「接合を強固にする」という意味で比喩的に使うのは、(現時点では)間違った用法であり、そういった用法が使われている例は、ほとんどないと思います。 けれど、比喩ではなく、ANo.2さまがお書きになっている2.の意味、つまりは実際に楔を“両者の接合を強固にするため”に用いることもあるのですから、そういう場合はそういう意味で用い、またそのように解釈するのが普通でしょう。 最初の回答では、wikipediaで解説されているのは、比喩的に用いる「楔を打つ」という言葉が、“仲を裂く”意味と“接合を強固にする”意味と、両方の意味で用いられている(用いることができる)と書いてあるわけではない、ということが言いたかったのです。 つまりは、「流れに棹さす」が、実際は“流れに乗る”の意味なのに、今では“流れに逆らう”の意味で使われているのと同じように、また同じくらいの頻度で、「楔を打つ」という慣用表現に、正解と誤用の二つの用いられ方があるということはない、現時点では、「楔を打つ」という慣用表現には、「仲を裂く」という用いられ方しかない、ということが言いたかったのです。 何度も同じことをくどく書いてしまって、すみません。
補足
結論としては「仲を取り持つ(結束を固める)」という用法が(もしあれば)「誤用である」と解してよろしいでしょうか?、
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
結論的に言えば、No1の方の回答どおりです。 「楔」の具体的な二つの使用法を説明しておきます。 1.立木を「のこぎり」を使って伐っている場合、木の重量のために、一旦離れた切り口が狭くなって「のこぎり」が動かなくなる場合があります。こんな場合の工夫として狭くなった切り口に「楔」を打ち込み、「のこぎり」を動かしやすくします。 2.農機具の「備中鍬」や、木を伐る「斧」などに木製の柄を差し込むとき、差し込めたということは抜けやすい道理ですから、差し込んだ柄の先に木製・鉄製の楔(最近は殆ど鉄製)を打ち込み断面積を広げることで抜けにくくします。もっとも最近は柄を逆に差し込む方法もあります。これらは「農機具」「日曜大工」の専門店で確かめてください。 「楔を打ち込む」という比喩は1.のように両者の間を広げるという意味で使われるのが普通です。
補足
ご回答有難うございます。 >「楔を打ち込む」という比喩は1.のように両者の間を広げるという意味で使われるのが普通です。 「両者の間を広げる」だから「仲を裂く」と解してよろしいですね? であれば、「繋がりを強める」の意味は全くないと思うのですが?
補足
用法(使う場面)にさえ注意すれば、どちらの意味に使っても間違いない、ということでしょうか?