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高分子の加工性について
今、ゴムについて勉強しているのですが・・・ ある本をよんでいたら、下記のような文章がありました。 多種類の材料の中で、ゴムは弱い力で大きく伸び縮みできる特性を持つ弾性材料です。さらに高分子であるから、成形加工が容易にできます。 と記述がありました。 高分子材料だと、どうして成形加工が容易なのでしょうか??
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何と比較するか、或いはどんな観点で比較するか、というのはあると思いますが・・・ 例として(?)、取っ手のついたマグカップを、いろいろな素材でつくることを想像してみます。 ・木: 削り出しで取っ手をつくるのは大変そう、でも組み木で後付だと強度が不安、接着剤を使う? 凝った形にしたい場合は、思い通りの形にできるかという問題も・・・ ・金属: 鋳造するには、合成樹脂よりも高温での熔融が必要(板金・管からでも接合は必要) 木と違って取っ手の後付は容易だけれど、器部分の削り出しは相当な手間になりそう。 ・ガラス: 金属よりは低温で熔融が可能だけれど、合成樹脂よりはやはり高温が必要。 取っ手部分は、手作業にならざるを得なさそう。 ・陶器・磁器: 窯で焼く必要があり、これも高温が必要。 ・塩(食塩): 大きな塊(岩塩)の入手が面倒&削り出すこともできるかどうか・・・ ・・・ということで、最後のひとつはともかくとして、高分子(合成樹脂)であれば流し込み成型が 可能で、かつ、流し込み成型が可能な他の素材よりも融点(またはガラス転移点)が低いという 利点があります。 (・・・ガラスも高分子には違いありませんが・・・) この観点から、「高分子であるから、成形加工が容易」ということなのではないかと思います。
お礼
わかりやすい回答ありがとうございます。 なぞが解け、すっきりしました。 今後ともよろしくお願い致します。