実際に高温下と低温下で蛍光灯の寿命を比較した事が無いので推測です。
蛍光灯は熱陰極放電管と言い、電極を熱して発生する熱電子で放電を行っています。
蛍光灯を点灯する際に最初は電極が熱せられていないため最初の数秒間だけフィラメントに電流を流し発熱させてから放電を開始します。
一旦放電が開始するとそこを流れる電流で電極が熱せられ続け放電が持続するわけです。
蛍光灯の寿命は電極(陰極)に塗布してある参加物質が劣化したり、電極にイオンが衝突し不要な物質が析出する事により電子の放出が鈍り放電が妨げられ、放電電流が低下する事により起こります。
ご質問の、低温下での寿命ですが、一般に温度と物質の変化はアーレニウスの式であらわされ、温度が10℃上昇すると寿命は半分になります。
よって、蛍光灯の寿命時間と言う点からだけ見ると低温の方が寿命が短いと言えます。
しかしながら、この比較はある一定時間高温下と低温下でそれぞれ蛍光灯を点灯させ、それぞれを同じ温度(例えば常温)の所に持ってきて再度点灯させた場合の寿命の比較です。
そのまま、それぞれを低温状態と高温状態に置いたままでの比較となると、高温の方が電子が飛び出しやすいため先程の仮定では比較できません。
たぶん、使えなくなった蛍光灯をガラスが柔らかくなる寸前の温度まで熱して点灯させると再度使用可能となると思います。
おなじく、点灯しなくなった蛍光灯を高周波の近く(例えば数ワットのアマチュア無線の送信機のアンテナ端子近くとか)に近づけると接触させなくても点灯します。
身近では電子レンジの中に使えなくなった蛍光灯を入れても点灯しますが危険を伴うため専門家の指示に従って実験してください。