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収益費用アプローチと資産負債アプローチの違い
収益費用アプローチと資産負債アプローチの違いがよくわかりません. 動態的か静態的か,やフロー重視かストック重視かということも何となくしか分かりません. そしてこの2つの差によって具体的にどんな場面で会計処理が変わってくるのかもよく分かりません. この2つの考え方の差について御教授お願いします.
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この二つの違いは、とてもここで解説するような簡単な内容ではありませんが、あえて説明を試みてみましょう。 まず、この二つはどちらも動態的(動態論?)だと思うのですが、どのように説明を受けていますか? 収益費用アプローチは会社の収益獲得能力を表示することを志向し、損益計算を重視します。収益力としての利益を開示することを主な目的とします。 資産負債アプローチは、投資のポジションと成果を表示することを志向し、資産負債の計算を重視します。将来のキャッシュフローを予測するのに資する情報の開示を主な目的とします。 この二つがどこでどのように違ってくるかというとたとえば、有形固定資産 収益費用アプローチ…耐用年数にわたって減価償却をすれば足りる(機能的減価などは無視) 資産負債アプローチ…回収可能額(将来キャッシュ)を限度として簿価を繰り越す 修繕引当金 収益費用アプローチ…将来の修繕は当期の使用に原因があるので、計上するべき 資産負債アプローチ…債務性がないので、引当計上できない 税効果会計 収益費用アプローチ…繰延税金資産負債の残高は見直さない繰延法(損益計算を重視するため、資産負債は評価しなおさない) 資産負債アプローチ…繰延税金資産負債の残高を新たな実効税率で見直す資産負債法(将来キャッシュの予測が変更になったため、評価しなおす) などなど。割引計算が行われる会計基準は、実は資産負債法の考え方によるものです。 一応ここまで説明はしたものの、この話は本来何時間もかけて説明されるものなので、ここですべき質問としてはテーマが大きすぎます。専門書などを読んで、なおかつわからないことを絞り込むべきでしょう。