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ヒトは暑いのと寒いのとどちらが好き
現代日本人は夏も冬もエアコンや服装で温度一定、ちょっとでも適温からずれると、寒い、暑い、と不快に感じますよね。 私は昔、ロシア人は国境があんなだから、南に引越しできずに仕方なく寒いところに住んでるのだろうか、南に住みたい時に戦争を起こすのだろうか、と思ったことがありました。でも、今考えると、そうでもないようです。 北極圏で楽しそうに暮らしているイヌイットとかミクロネシアで楽しそうに暮らしているミクロネシアンとかを見ると、別に、寒いところ、暑いところに我慢して住まわされているわけでなく、自分たちの文化の地としてずいぶん気に入っているみたいです。 暑いのは木陰で昼寝でもしていれば命にかかわらないのでそこに住む気持ちはわかりますが、長い歴史の中で、燃料がなければ命に関わるほど寒い地域にあえて住み続けてきたヒトって、実は本当は寒いのが好きな動物なんでしょうか(犬は寒いほうが好きですよね)。イヌイットやロシアの方々はどうやって酷寒を楽しく健康に生活しているのでしょうか。
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>北極圏で楽しそうに暮らしているイヌイットとか >ミクロネシアで楽しそうに暮らしているミクロネシアン 人間がその土地で楽しく暮らせるか否かは、暑い寒いよりも「水と食料」が充分手に入るか否かでしょう。 イヌイットの方々は、北極圏ですが内陸ではなく海岸近くに住んでいます。北極圏の海というのは、実は食料の宝庫なのですよ。水は気温が低いほど多くの酸素を溶かし込みます。ですから北極圏(南極圏も)の海というのは、魚や海老の類が非常にたくさんいます。それを食べるクジラ,アザラシの類もたくさんいます。ですから、イヌイットの方々は過酷ではあるけれども食料の豊富な生活をしているので、動く気がないのです。 ミクロネシアやポリネシアの人々は、これはもう天国に住んでるみたいなものです。食料が豊富ですもの。暑いとはいっても日本よりも空気が乾燥していますから、ずっと暮らしやすいでしょう。 逆に砂漠地帯に住んでいる方々は、決して「住めば都」ではないと思いますよ。石油で潤っている国々はともかく、そうでない地方の人々は、「できれば他の土地で暮らしたい」と思っているでしょう。 寒冷地でも内陸(ロシアのツンドラ地帯とか)の人々にとっては、農作物が取れませんから、決して暮らしやすくはないでしょう。 人間は、体毛が薄く汗を多量にかく性質からしても、もともと暑く湿気が少ない(しかし水と塩分は豊富に手に入る)土地で進化したはずです。従がって暑い熱帯地方の方が暮らしやすいでしょう。しかし寒い土地でも、毛皮などを重ね着し、熱を通しにくいもので家を造り火を焚けば耐えられるものです。 結局、暑さ寒さは何とでもなるのであり、水と食料が手に入るか否か、これでしょう。
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- heichan
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もともとサルの類は熱帯の生き物ですから、生物としてのヒトも寒いよりは暑いほうが快適なのだろうと、私は想像します。 実際、例えば欧州あたりの人の暖かい土地への憧れは強いようで、北国に適応したはずの白人が結構クソ暑い旧植民地の南の島に喜んで住み着いたりしています。 ただしこれはあくまで近・現代人のお話。 移動することに慣れた近代以降の文明人とちがって、本来のヒトはあまり引越しというか環境の変化を好まない生き物ではないかと思いますよ。 昔の人間にとって住環境やライフスタイルを変えるというのは、心理的にも、また生活の維持と言う点でも大変なリスクと抵抗があったはずです。 エスキモーにしても、最初は「食べ物が無くなった」とか「敵に追われた」といった何か事情があって、一大決心をして北の土地に根を下ろしたのだと思います。で、とにもかくにも暮らしていけるとなると、もう「暑い」「寒い」くらいの理由では動く気にならないのではないでしょうかねぇ。 案外それでも引っ越す人間はもうとっくにいなくなって、そうでない人間が今残って「住めば都」を決め込んでいるのかもしれませんよね。
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ありがとうございます。 ここが自分の土地だ、と意志で決めると、体は特に拒絶反応もなく、自然と住めば都になってしまうっていうのは、やはり、体の適応力が大きいのですね。 私は逆に、ヒトは最も移動の好きな哺乳類だと思っています。 他の動物は、長距離を移動する動物でも、わりと決められた範囲やコースしか移動しないでかなり保守的で、それが絶滅を招いたりしているのに、ヒトは、まったく新天地を目指して冒険し、海もどんどん渡って、無人島などはじめての土地に住み着いてしまうのですから。
- secret-goo
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>暑いのは木陰で昼寝でもしていれば命にかかわらないのでそこに住む気持ちはわかりますが、 >長い歴史の中で、燃料がなければ命に関わるほど寒い地域にあえて住み続けてきたヒトって、 >実は本当は寒いのが好きな動物なんでしょうか 僕の考えは逆ですね。だって寒さを防ぐには服を何枚も着て火の近くにさえいればいいのに対し、暑さというものは防ぎようがなく、人間が生きていくうえで最も大事な水の確保を困難にするからです。
お礼
ありがとうございます。 そういえばそうですね。暑さや乾燥にも強くなければいけないということを忘れてました。
- Singollo
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暖かいとこに住み着いたのに氷河期でそこがツンドラになってしまったりすれば、低緯度地方へ戻る者もいれば、その場に適応する者もいたでしょう 寒冷地に適応した者は、間氷期になって温暖化したときには高緯度地方を目指すということもあるかと思います
お礼
ありがとうございます。
お礼
知らなかった世界のお話をわかりやすくいただきありがとうございます。 体毛が薄いのは、ほかの動物よりも暑がりだからかと思っていたら、 暑いところに適応したのでしたか。 やはり体質としては、裸だったら暑い土地のほうがましなのですね。 服を着るから、寒くてもOKと。 納得しました。 単に緯度や景色でなく、食糧と水の分布が決め手になっていることも、 とても納得しました。