- ベストアンサー
免疫のテストの勉強|結核結節や心内膜炎について解説
- 結核結節や空洞(乾酪壊死)形成に関与する細胞はランゲルハンス細胞です。
- 心内膜炎とは心臓の内側の膜の炎症であり、下肢の浮腫や不整脈と関連しています。
- ランゲルハンス細胞とラングハンス細胞は同じ細胞を指しており、呼び名の違いです。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
そもそも、ランゲルハンス細胞とラングハンス巨細胞とラングハンス細胞は違うものです。 良く、混同している人がいますが、組織学の教科書等でよく調べてみてください。 ランゲルハンス細胞(Langerhans' cell)は皮膚の有棘細胞層に存在する樹状突起を持つ細胞です。膵島発見者でもあるLangerhansが発見したためにこの名前が付いています。近年になって抗原提示能力を持つことがわかり(IgG-FCレセプター、C3レセプター、(1)a抗原を持つ)、現在ではマクロファージの一種ではないか考えられています。 ラングハンス巨細胞(Langhans'-type giant cell)は結核や肉芽腫で見られる多核の巨細胞で核は弓状に並んでいます。この細胞はリンパ球からのサイトカインの刺激を受けマクロファージが融合してできます。 結核では抗原の刺激を受けたリンパ球からサイトカインが放出され、マクロファージが結核菌の存在するところに集まってきます。マクロファージは類上皮細胞やラングハンス巨細胞に分化し、結核結節を作ります。中央部では酸素が十分に行き渡らなくなり、壊死するといわれています。従って、強いて言うならば結核結節形成に関与しているのはリンパ球とマクロファージ、ということになります。 ラングハンス細胞(Langhans' cell)は、受精卵が分化していく中で形成される栄養膜の内膜に見られます。胎盤の合胞体層形成に関与している細胞です。 んで、2.なんですけど、感染性心膜炎による心タンポナーデが起きているのではないでしょうか。 感染性心膜炎はコクサッキーB型、エコー、インフルエンザ、ヘルペスなどのウイルスや結核菌、肺炎球菌、ブドウ球菌、連鎖球菌などの細菌性のものなどがあります。通常、「心膜」とは臓側心膜(心外膜)と胸膜にくっついて心臓全体を包み込む壁側心膜を指します。 その間には心膜腔液(通常は約50ml)が存在し、潤滑油の役割を果たしています。 心外膜と心臓の間に浸出液がたまり、心膜腔内圧が上昇し、心臓が圧迫され拡張期充満が傷害され心拍出量が減少した状態となります。これが心タンポナーデです。奇脈が生じます。また、右心拡張不全が起きるので、静脈の鬱血や末梢の浮腫(重力の関係で特に下肢に起きやすい)が起きます。 感染性心内膜炎では、発熱、貧血、心雑音が3主徴とされています。また、不整脈がでるケースでは大動脈弁病変によって起こることが多く、病変がかなり進行している、つまり感染後かなりの時間が経っていることが予想されます。
お礼
へ~そうだったんですか~。違うものだったんですね。 わかりました。ありがとうございました。