- ベストアンサー
◎免疫力を上げるにはどうすれば?
◎免疫の力が効かなくなると、病気になってしまうと聞きました。免疫の力を強くするには、どうしたら良いでしょうか? どうぞ、お教えいただきたくおもいます。
- みんなの回答 (9)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
獣医師です。 免疫というのは、異物の認識、記憶から始まって捕獲、攻撃、排除に至る複雑極まりないシステムです。巷で言われている「免疫力を向上させる」方法というのは、このシステムのほんの一部を活性化させたりしているに過ぎません。 また、免疫システムの中で最も重要かつ根幹を成すものは、異物の認識及び記憶のシステムです。NK細胞の活性化も確かに限定された特定の状況では差が出てくるでしょうが、感染症の感染防御にはほとんど無意味です。 基本的に、その個体(人)が初めて出会う病原体に対しては、これまでの回答で言われているような「免疫力を向上させる」方法は、あまり意味をなしません。それでも例えば新型インフルエンザが発生してそれに感染した際に、普段からストレスフルな生活を送っていた人の致死率が40%だったのに対し、ストレスレスな人は35%だった、くらいの差は出てくるかもしれませんが。 このような「初めての病原体」に対しては、NK細胞等の食細胞系を活性化することによって「免疫の向上」を謳う方法は、戦車や戦闘機で攻めてくる軍隊に対して町内会の自警団を強化するようなものです。 まあもちろん、その致死率5%の差は、その本人にとっては決定的なわけですから、普段から免疫力は"向上"させておいた方が良いでしょう。(どれほどの"差"があるのか、それ以前に"差"があるのかないのかは、その病原体による) どちらかというと、「向上」というよりは「元から備わっている機能をフルに発揮できる体勢を整えておく」という方が正しいですが。 結局、感染症に対する「免疫力の向上」は、ワクチンがあれば接種して「体内に抗体を作っておく」ことが最も重要です。抗体がないのに食細胞系が活性化していてもたいして意味はありません。警察に指名手配書が回っていないのに刑務所だけ強化しているようなものです。 それから体温と免疫の関係ですが、まさか暑い地方では平均体温が上がるなんて思っている人がいるとは信じられませんが(言うまでもありませんが人間は恒温動物なので暑かろうが寒かろうが体温は同じです)、体温の上昇は決して人体にとって良いことではありません。 発熱すると免疫系の細胞が活性化されるのは事実ですが、実は多くの細菌も活性化されます。細菌によっては増殖至適温度が40℃くらいのものも多く、感染した宿主の体温を上げるために自ら発熱物質を産生するものもいます。 また、ヒトの身体のほとんどの化学反応の至適温度は37℃前後ですから、発熱状態が続くと身体のシステムそのものが崩壊し、免疫どころの話ではなくなります。 ウイルス性疾患などの際に身体が発熱物質を産生し、体温を上げてウイルスの増殖を抑えようとする、という話は確かなのですが、それもウイルスは宿主細胞の機能を利用して増殖するので、発熱によって宿主の細胞が正常に機能しなくなればウイルスの増殖も抑えられる、といった程度の話です。 つまり「発熱」というのは、例えれば「戒厳令」のようなものです。自らの機能を一部殺してでも、短期決戦で侵入者を排除しようとするものです。 なのでシステム全体として考えれば、発熱はやはり免疫系を弱体化させます。ウイルス性疾患で発熱し、そこに細菌が二次感染して疾患が長期化する、なんてことは普通に起こり得ることです。 ストレスが免疫能を低下させたり「笑い」が食細胞系の機能を活性化させるのは本当の話です。 結局、ストレスなく健康に生活していれば、免疫系は「向上」するわけではないですが、元々持っている機能をフルに発揮してくれるだろう、ということです。 ですが感染症に対しては、それは「自警団の強化」程度の意味合いしかない、ということです。まあそこの差で発症率や致死率が減少したりすることもあるでしょうが。 もっと劇的に発症率や致死率を減少させる根本的な方法は、「侵入してきた悪者の顔写真」をきちんと手配すること以外にありません。つまりワクチンなどで抗体を持つ、ということです。 手配写真があってこそ、自警団もその役割をフルに発揮することができる、というものです。
その他の回答 (8)
前に書いた回答の繰り返しになるので多くは書きませんが、体温が上昇するとNK細胞等のある種の免疫系細胞の活性が上昇するのは事実です。もちろんそういうデータはあります。 しかしそれは複雑なシステムである「免疫力」そのものの向上を直接意味するわけではありません。免疫というシステムはそんなに単純なものではない、ということです。 それとこれも繰り返しになりますが、外気温が高かろうが低かろうが、人間の平均体温に差はありません。人間は恒温動物ですから。 平均寿命については、厚労省の統計調査結果をリンクします。 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/tdfk05/02.html これを見ると、長寿の上位10位に長野や新潟、富山、石川といった寒い地域が入っています。逆に下位10位に鹿児島や山口、和歌山や高知といった暖かい地域が入っています。 沖縄県は女性では第1位ですが、男性では25位に過ぎません。 北海道は男性33位、女性25位です。青森は男女とも最下位ですが。 ともあれ、その地方の平均気温と平均寿命の間に有意な相関がないのは明らかです。 そもそも「体温が上がるとNK細胞が活性化される」というようなデータを「免疫力が上がる」と結びつけるのが短絡的なのです。 喫煙者の肺では肺胞マクロファージが顕著に活性化されていますが、「喫煙は免疫力を上げる」と考える人はいないでしょう。 また、花粉症はマクロファージからTリンパやBリンパに至る、それこそ「免疫システム」が活性化された結果起きるものですが、「杉花粉は免疫力を上げる」と言う人もいないでしょう。 でも、語義的にはこれらは間違いなく「免疫力」を著しく向上させていますよ。もちろんNK細胞だって非常に活性化しています。 だとすれば、喫煙は免疫力を上げる、という結論になってしまいます。 繰り返しますが、「免疫」というシステムはとてつもなく巨大で複雑です。NK細胞が活性化されました、とかマクロファージがどうの、という話はその巨大システムの重箱の隅を突くような話です。 もちろん学問的にはこれら重箱の隅を1つずつ突いていくことが大切なのですが、1つのデータが「免疫力の向上」なんてマクロな結論に突然結びつくわけではありません。 「体温上昇→NK細胞活性化→免疫力が上がる」、なんて話はあまりに飛躍していて、言うなれば「祭りが開催→警察官の動員数が増加→国の防衛力が上がる」と言っているのに等しいくらい突飛な話です。
- recstart
- ベストアンサー率45% (18/40)
体温が上がると免疫力が上がる。 実際データとしても上がっていますよ。 発熱といっても37℃以上といった平熱を超えた体温の事ではありません。 北陸北海道に比べて沖縄九州南部のほうが明らかに平均寿命が長いのはそのためです。 寒い地域より暑い地域のほうが人体にとっても生物全体にとっても有益なのです。
No.6のJagar39です。 >ワクチン以外で患者自信が抗体を持てる方法は有るのでしょうか? 基本的にはワクチン以外で個体が抗体を持つ方法はありません。もちろん自然感染によっても抗体は保有できますが。 特殊な例としては、感染症の治療に他の患者や動物が作った抗体そのものを入れる手法があります。いわゆる抗血清です。 ですが、この抗体は増えることはできませんし、その抗体そのものが異物として免疫系の攻撃対象にもなるので、限られた状況下でしか使えない手段です。 ところで他の方の回答でリンクされているHPを見ていたのですが、「免疫プラザ」は酷いです。 http://www.menekiplaza.com/menekiryoku.html あまりにも酷いので読んでいて腰を抜かしかけましたが、特に飲酒の項目と体温の項目、それと薬・抗生物質の項目は無惨です。 これらの項目は、専門領域での事実誤認やデータの間違った取り扱いとかいうレベルではなく論理展開そのものがおかしいので、専門知識がない人でも判ると思います。 そもそも巨大で複雑極まりないシステムである免疫を、「免疫力が向上します」という一言で済ませることはとても不可能なのですが、そういう安易な言葉で高いサプリメントを買わせようとする者が多いので、騙されないように気を付けて下さいね。
- awjhxe
- ベストアンサー率28% (531/1888)
体の害を及ぼす医療被曝検査を極力しない。 高蛋白質を摂って,毎日体を鍛える,毎日よく動く,睡眠をたっぷり取る。 水分を小まめに摂る。中で一番なのが,体に害を及ぼす被爆が最大に気を付ける ことです。造影剤投与被害,ペインクリニック,星状神経節ブロック注射被害,放射能被爆, 3つの医療被害から後天性疾患に及び,19年の体験からです。
- recstart
- ベストアンサー率45% (18/40)
↑ほど効果が高いです 「精神的ストレスを常にほぼゼロに抑える」 まず病気にならないでしょう。ただ普通に社会生活を送っている限り不可能に近いです。 「外気温の高い地域で生活する」 沖縄、ハワイ、マレーシアなど。平均体温の上昇で免疫力は確実に上がります。 「生活リズムをある程度一定に保つ」 適切な睡眠、食事、運動時間が取れないと免疫力は低下します。
- moonmist
- ベストアンサー率32% (113/350)
睡眠をよくとること。(規則的に) 寝不足になると免疫力が低下します。 栄養をしっかり採り、偏らないようにすること。 身体を防衛するために必要な栄養素が足りてないと守れなくなります。 適度な運動。 頑張りすぎた後に風邪を引くこともあるので、適度に。 ストレスを溜めすぎない。 精神的にかなり疲れてくると、免疫が低下します。 年に1回、風邪を引くか引かないかの私ですが、調子が悪くなる時はどれかに当てはまっています。
- formidable
- ベストアンサー率15% (470/2940)
最も容易な方法は<笑い>の機会を増やすことでしょう。 (クスクス笑いから、大笑いまで)笑うことによって NK細胞の活性が上昇し、免疫力が高まるそうです。 アニマル浜口さんの<ワッハッハ>のような作り笑いでも OKとのことです。私も《ワッハッハ》をやってみましたが 効果を感じました。とりあえず100回くらいやってみませんか。 ※<笑い>の研究はアメリカで、重症の膠原病患者が 喜劇やパロディーを見て、笑って、治ったことがきっかけとなり、 世界中で研究されるようになったそうです。 ・高柳和江 『笑いの医力』 ・免疫力プラザ http://209.85.175.132/search?q=cache:cnfUOAWUNZsJ:www.menekiplaza.com/menekiryoku.html ・笑いのある環境が自然治癒力をアップする http://209.85.175.132/search?q=cache:CmDtEh1C_tkJ:health.goo.ne.jp/column/healthy/h002/0029.html
- yuyuyunn
- ベストアンサー率41% (20359/48650)
こんにちは 簡単に免疫力が上がれば 先ずそれを医者が使うと思いませんか? なのでこれというものが有るわけではないですが 毎日の食生活を見直すことと 睡眠をたっぷりとること ストレスと上手く付き合うこと 適度な運動ではないでしょうか?
補足
ご丁寧なご回答を大変ありがとうございます。ワクチン以外で患者自信が抗体を持てる方法は有るのでしょうか?どうぞ、お教えいただきたく思います。