為替差益は、実質的にあるのでしょうか?
会計知識に乏しい者で、質問が間違った聞き方になっているかもしれませんが、
宜しくお願い申し上げます。
会社の上司から海外の協力会社に、原料を送る(売る)ように指示を受けました。
只、協力会社の資金繰りが苦しい状態なので為替レートが協力会社に有利な状態で
その代金を回収するとの事です。(為替差益を狙うとの事)
尚、諸情報は次の通りです。
(1) 当社から協力会社への請求は、日本円で行っている。
(2) 協力会社の帳簿や原価計算等は全てUS$で行っている。
例を上げて、私の現在の認識を述べますと次のようになります。
1月1日に、原料を出荷(日本円100万円分)
1月5日に、海外の協力会社が原料を受取る。
為替レートが104円の場合、US$9,615の資産計上
2月末、為替レートが110円の場合、US$を日本円に両替した上で、
当社に支払う。100万円÷110円=US$9,090
資産計上時がUS$9,615、支払時がUS$9,090 差額がUS$525
となるので、このUS$525分は支払額が減ってメリットがあると思うの
ですが、この差額は協力会社にとって為替差益にもなるのでしょうか?
なにぶん、会計の基本が分かっていませんので、根本的な考え方自体が
間違っている場合は、ご指南して頂ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。
補足
ご丁寧な回答、有難うございます。大変助かります。 恐縮ですが、もう一点質問をさせて下さい。 上記の例はドル決済のある輸入企業の例ですが、次の事例についても教えて頂ければと思います。 例えば、銅の地金を仕入ている企業が銅価格の上昇により仕入コストが上昇するリスクを負っている。そのリスクをヘッジするために銅アベレージスワップというヘッジ商品を導入し、ヘッジ会計を適用した場合、ヘッジ商品によって生じる差額決済額(円での受取か支払)は、金融商品会計実務指針#170(1)によると、原価に織り込むことかが可能となっていますが、この場合と為替予約の場合はどのような点で異なるのでしょうか?