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やぎの草の食べ方
最近2つの番組でやぎを見ることがあり疑問に思ったことについての質問です。 1つはNHKBSドキュメンタリーでやっていたモンゴルの遊牧でカシミヤをとるためやぎの比率が増え食欲旺盛なので根まで食べてしまい砂漠化が進む要因の1つとありました。 もう1つはテレビ東京のWBSのとれたまのコーナーで土手の草をやぎに雑草をたべさせるアイディア企画をやっていました。そこでは上あごに歯がないので草を適度に残して食べるということでした。 2つの相違はやぎの種類なのかモンゴルは草が少なく日本は多いことなのかと考えましたが実際のところはどうなんでしょうか?
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ご要望により、追加します。 通常、草が十分あればヤギは根まで食べる必要はありません。しかし慢性的な飢えであれば地上部すべてを食べ、さらに乾いた土を前足で掘り起こし根まで食べる行動を示します。地下部(根)が実際に掘り起こされれば、日本と違い数ヶ月雨が期待できない地域ですから枯死を意味します。また、地上部が過剰に採食されれば、再生のためのエネルギー(炭水化物)が不足しますので、年々草地は縮小します。 中東の遊牧民を訪れた経験では、そこまでひどい状況を見ることはできませんでした。しかし、砂塵を立ててわずかの草地に数千頭の羊が遊牧されている光景を見れば、そんなこともあるだろうなと思います。雨が多い日本では想像も出来ないでしょう。しかし、1年のうち数ヶ月、少量の雨しか降らない地域では、過放牧は草地の破壊につながります。遊牧民の生活には草の確保は必須です。蛇足ですが、部族には遊牧に地域、時期について厳しいきまりがあり、その遵守は至上命令です。当然違反者を追い払うため、ライフルなどで武装している場合も見ましたので、部外者は遊牧民と接触する際には最大限の注意が必要です。
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- fumi26
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適正な頭数を草地に放し飼いすれば草地の維持は可能ですが、過剰な頭数を飼えば飢えて草の地上部を食いつくし、草地の再生は難しくなります。これを過放牧(over grazing)と言います。灌漑や施肥管理の出来ない野草地でおきやすい自然破壊の1つです。もともと降雨の少ない地域、アフリカのサハラ砂漠周辺、中東、中国のゴビ砂漠周辺には羊、山羊などを季節ごとに草のある場所に遊牧させる民が居ります。彼らが自給自足の生活から脱却し物質文明を受け入れれば、定住しない限り、換金のため家畜の増頭を図ります。現地政府も定住化に努力しておりますが、容易ではありません。また、定住すれば現金収入が必要になり生活は苦しく、土地所有の争いも起きております。乾燥地帯では過放牧による砂漠化の進行は早く、山に木もない状態になります。また、過放牧には地球全体の気象変動として降雨量の減少も無視できません。ご指摘の相違は、山羊の品種にあるのではなく、生活の変化と気象の変化による過放牧が防げるかどうかにあります。
補足
回答ありがとうございます。 ヤギ等の過放牧が1つの要因で砂漠化との解説は理解しました。 ただ回答には、草の地上部を食べるとありますがモンゴルでの映像は根までたべているので草の再生が厳しくなるとのことでした。 草の種類のもよりますが、根があれば比較的早く再生するものの多いとおもいます。 上の前歯がなければ根まで食べられないのかのあたりの情報があればお願いします。
お礼
追加回答かりがとうございます。 よく考えれば人間も食料がなくなれば相当なものまで食べますから消化機能さえあれば食べるでしょうね。上の前歯にこだわりすぎました。 中東のお話は興味深かったです。モンゴルは社会主義のころはあまり現金収入がなくてもいけたのですが、資本主義に移行中なので定住地での水や子供の教育に現金が必要になり父、母、3人の子供が3つに別れて生活することが余儀なくされていました。 考えさせられる番組でした。