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三匹のやぎのがらがらどんについて
本当にどうでも良いことかもしれませんが。 この有名な「三匹のやぎのがらがらどん」という話、一般的には3匹のヤギが知恵を絞って事態を打開する、という評価をされているような気がしますが、何故はじめに一番大きなヤギが行かないのでしょうか? 最終的に鬼と大きなヤギでタイマンを張るのであれば、はじめに戦い、 大きなヤギが敗れ去ったとしても最悪でも鬼を弱らせておけば、 2匹のヤギは助かる可能性が高かったわけです。 あとから大きなヤギが来るという言葉で、小さなヤギがその場を逃げられる可能性があると考えるほうが危険な気がします。 屁理屈と言うわけではなく、私が読んだ本に誤訳があるのか、 また何か背景があるのか、 もし何か理由があるのであれば知りたいと思っています。 「そういうお話」と言うのであればしょうがないですが、詳しい方、教えてください。
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まず、この絵本の物語は北欧の民話を素材としたものです 神話や民話には良くあるように、解釈は個々に違うかも知れませんが わたしの見解は、こうです はじめの2匹は知恵で難を逃れます 3をキィワードとした童話に典型的な形でもあるでしょう この時のセリフによれば「少しまてば」大きいヤギが 来るのであって、すぐ後ろに控えているのではありません 一番小さいヤギが渡ってもトロルの目を覚ます音がする橋です そしてトロルは橋の下にいるのです(目指しているのは山の上) 先頭を一番(もしかすると唯一)の戦力が歩いていれば 後ろから、こっそり仲間は食べられてしまうでしょう 少なくとも、そう危惧する理由があるわけです 落ちるかも知れない橋を渡るのも、普通は小さい(軽い)方からで 無事な場所=ごちそう(草ですが)のある場所へ優先させます もし、間抜けなトロルが気づかず寝過ごしたら万々歳ですし 敢えて最初に大きな音を鳴らす、一番大きなヤギは渡りません なにより、太ろうと山へ行くので、小さいヤギに必要が高いのです 多くの民話の類いでは、強い者が悪者を倒すのを美談として描きますが 同じように力ではなく、知恵で回避することも良く描かれます 倒せる戦力があるのなら、それを切り札に残すのでしょう 特に、物語の原型がある土地でトロルは誰もが知るモンスターです 凶暴で、頑丈で、あまり頭は良くありません もしかすると、毎日のように同じことを繰り返している可能性も あるような物語です 谷底のトロルが再起不能だなどとは、どこにも書かれていませんし バラバラになった程度では、元通りになるかも知れない怪物です この戦いで、「もしも」彼らが無事だったとすれば、 今も太っているかも知れないだけです この民話のバリエーションには、「次に、最後に、もっと大きなのが」 と言い続けて、すっかり待ちぼうけとなるトロル(あるいは怪物や狼) なんてパターンもあります
お礼
私の偏屈にお付き合いいただき、ありがとうございます。 トロルが現地では有名なモンスターというのは知りませんでした。 >この民話のバリエーションには、「次に、最後に、もっと大きなのが」 >と言い続けて、すっかり待ちぼうけとなるトロル(あるいは怪物や狼) >なんてパターンもあります 個人的にはこの話がそれで終われば、なんとなく自分ではすっきりしたのですが・・・ 本当にありがとうございました。