明日は土用の丑の日ですが、鰻は高くても良いと思うの
ですが、如何でしょうか?
ネットではお安い鰻の危険性とか、散見致します。
私は飲食関係と言いますか、食材卸がメインのお仕事です。
鰻の歴史を調べてみましたが、かなり古い書物にも記載されてるので、原始以来食用にされてたようです。それが、江戸時代初期に江戸城築城と都市整備に地方から続々と労働者が集まり、貴重なタンパク源として食され、当時は鰻をぶつ切りにして、竹串に刺して焼いてお塩で味付けでしょうか。
その姿が蒲の穂に似てるので、がま焼き、いつの間にか、かば焼きになったようです。
それが江戸時代中期頃に、お醤油や味醂が普及し開いて焼く現在の原型が出来上がったみたいです。
それまでは、庶民の食べ物として売られてたのが、高級鰻屋が出来たり、いつの間にか高級品になってしまいます。
後期には現在のプリペイドカードのような『切手』なる物も出来たそうです。
プレゼントに使ったり、お役人様に袖の下にも使われたみたいです。
『ちょいと小耳に挟みましたが、お役人様の好物だそうで』
『ほう~気が利くな越後屋、そうなのじゃ好物でな』
『ところで例の件、どうぞよしなに』
『おぬしも悪よのワハハッ』
なんて、やり取りが有ったかどうかは知りません。
更に時代が下り、明治12年に深川、明治24年に浜名湖で鰻の養殖が始まります。
この方達は庶民にも鰻が食べれるようにと、頑張った方々に思います。
それが戦後の高度成長期になりますと、商業ベースで増産されますが、所詮幼魚のシラス鰻を捕まえて育てるだけの、本来は蓄養なのですが養殖とまとめて言ってます。
海も川もコンクリートで固めて、鰻の住む場所を無くした挙げ句、なら作れば良いって考え方はどうなんでしょうかね。完全養殖の研究は行ってるようですが、雄ばかりになってしまうので、ホルモン投与するとか、産卵場所から持って来るとか、神をも恐れぬ所行に思うのです。
ヨーロッパ鰻を僅か30数年で食べ尽くして、日本のジャポニカ種、東南アジアのビカーラ種も、絶滅の危機的状況です。食文化として、孫子の代まで残すべきに思うのです。
輸入鰻は、発ガン性が指摘されてるマラカイトグリーンが検出され、度々回収命令が出ています。この薬品は成長促進剤で、養殖してる現地では、6才の子供がヒゲが生えたり、胸が大きくなったりしてるそうです。子供+ヒゲで検索しますと、国内でもお話が見つかります。因果関係は分かりませんが、怖いです。
どうなんでしょうか?
年に数回、いや年に一度の贅沢で良いように思います。
何もコンビニで鰻おにぎりが食べれなくても良いじゃないですか。
牛丼屋でちょっと奮発して食べれる程、お安くなくても良いじゃないですか。
皆様はどのように思われますか?