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聖書における「12」(本の木)の意味
今、大学でオスカーワイルドの作品、"The Selfish Giant"(わがままな大男)を読んでいます。その話の最初に「12本の桃の木」という記述があるのですが、どうやら聖書の中の話と関係しているようなのですが、どのような例えで出されているのか、どなたかご存知の方いらっしゃいませんでしょうか。「12」と言えば12使徒を思い出すのですが、この話と照らし合わせると、ちょっと関係が「?」です。個人的な考えですが「12」と「木」(あるいは"桃の木")というのがキーワードかなと思うのですが…。もしお分かりでしたらよろしくお願い致します。
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東洋思想、道教(タオイズム)の影響は、ある程度、 かんがみてよろしいのではないでしょうか。 陰陽十二経絡というのは、木です。 桃は陶淵明以来、桃源郷にある木なのでして、 西洋では桃の符号は中国の思想に求められます。 桃と棗の時間、などの論考が 大室幹雄「囲碁の民話学」にありますが ワイルドが囲碁に興味があったかどうかは、まあここではよろしいでしょう。 ワイルドは、私の好きな作家です。 美を愛する心から、調和と和解へ届くすばやさ。
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- kigurumi
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>その話の最初に「12本の桃の木」という記述があるのですが、どうやら聖書の中の話と関係しているようなのですが、 12本の桃の木は私が知る限りユダヤ書にもキリスト教書にも出てこないです。 いちじくの木は出てきますが。 (いちじくは豊穣のシンボル。特にセックスの比喩でもあり、子孫繁栄 子沢山 子宝に恵まれる などの意味を持つ。) 桃はオリエントでは女性器の比喩。 12本の12が12支族の12で、この12支族から、福音作者は12使徒というものを考え出したと思えます。 (12支族の族長 みたいな意味合いもあるように思えます。) で、最後に12本の桃の木がある庭で遊んでいた男の子の正体が明かされます。 これが聖書と関係がある というのならわかります。 手のひらに釘の跡がある人物といえば、一人しかいません。 キリスト教が言う神様。 イエスのこと。 (現代では手の平だと体の重さで地面にづりおちてしまうので、手の平ではなく、手首だ という話になっています。 ファンタジーの世界を理解しないですよねぇ・・・ 現実ありえないことだってファンタジーの世界でその制限が無いので、そうだとしても問題が無いのですが。) で、最後にイエスを登場させるこの作品。 何故冒頭に女性器の象徴をもってきたのか。 ここから推測ですが、オスカーワイルドは両刀使いでもあった。 つまり男性も女性も恋愛対象だった。 彼はこの桃の木を女の役割を持つ男たちに例えたのではないかと思います。 オスカーワイルドが愛した男達が桃の木たち。 ですが、この庭に遊んでいたのは、成人した男たちではなく、少年たち。 ここにオスカーワイルドの趣味が明らかになるように思えます。 特に少年(子供)に性的な興味を持つという趣味。 エデン つまり 彼が開くハーレムにはオスカーワイルドが好む少年達が集まっていた。 ですが、キリスト教とくにカトリックは同性愛を表向き禁止しています。 つまり彼の花園にキリスト教がやってきて、花園 ハーレムが開けなくなった。 オスカーワイルドはひどく落胆した。 ハーレムであるエデンなくなり毎日が彼にとって冬。 そしてキリスト教が男同士の性を認めたことで、春が再びおとずれ、ハーレムの再開。という希望を抱き その日を夢みた。 現実は、彼は男性と性的関係を持ったということで投獄され、過酷な罰を受け、貧困の中で他界したようです。
お礼
御礼が遅くなりまして申し訳ございませんでした。ご丁寧に回答をいやだきましたこと、感謝申し上げます。
お礼
御礼が遅くなりまして申し訳ございません。オスカーワイルドの奥の深さを感じました。 ありがとうございました。