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日本語にも接続法はありますよね?
お前が来るとは、こまったもんだ(失望) 島が大きいんだとはすごい! (話者の驚きや賞賛) 彼女はまぐろなんだとは思う。(話者が自信がない) このように、こじつけですが、接続法らしきものは日本語にもあるとはいえますか?
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「接続法のいろいろな用法に近い意味を表す表現方法がある」とは言えるのではないでしょうか。 日本語は動詞の活用の仕方が印欧語とは根本的に違うこと、接続法の用法は言語によりまた時代や文体により違いがあるなど、接続法という言い方自体意味が広すぎることのために、日本語と接続法を結びつけるのは無理があるように思えます。(接続法を広い意味で言えば「主節と従属節で動詞の形が違う」とさえ表現できるようです。(「現代(西)アルメニア語」国際語学社)) 日本語に最初に「法」という考えを導入したのは大槻文彦が「語尾の活用に因りて、動詞の語気に、種々の態度を生ず、これを法といふ(原文カタカナ)」と述べたのが最初とされます。しかしこれは印欧語の法とは異なります。 ちなみに日本語の「ような・ように」が接続法の「不確定さ」「要求」に相当することがあります。 Er sagt, er sei krank.「彼は自分が病気であると(ように)言っている」 Je cherche une dactylo qui sache l'espagnol.「スペイン語ができる(ような)タイピストを探している」 You should start at once.「すぐ出発するように」 He ordered that the soldier go at once.「彼はその兵士にすぐ行くように命じた」 Man beachte die Anweisungen.「指示に従うように」 ドイツ語の間接話法は内容に確信があれば直説法になります。 Er sagt, dass er krank ist. 2番目の文の cherche が connais「知っている」に変わると、確実なことになるので sache は sait になります。
お礼
どこかで trgovec さんが指摘されたように、やはり法とは動詞の活用だから、日本語にはないんですね。でも、「ように」はなるほど近いと思います。 いつも本当に勉強になります!