こんにちは。
ここではisにはなりません。理由は以下の通りです。
1.両文ともisを選ぶと、一つ文ができてしまい、1文の中で、2つの文になります。
This is the case, I had little to say.
I'll buy the goods, the price is moderate.
文が2つ等位に並ぶ文の構造、これを重文といいます。重文は最初の文=後の文と、等位の関係が成り立ちます。この場合、2つの文を結ぶandやbut、soなどの等位接続詞が必要になります。ここではそれがありませんので、重文にはなれないということです。
2.ここはbeingを使って「理由」を表す分詞構文にします。
This is the case, I had little to say.
→This being the case, I had little to say.
「こういう事情なので、私はほとんど何も言わなかった」
I'll buy the goods, the price is moderate.
→I'll buy the goods, the price being moderate.
「値段が手頃なので、その商品を買う」
*「値段が手頃ならば」という仮定の意味ではないので注意。
3.これらの現在分詞構文は、次のように「付帯状況の理由を表すas」を使って書き換えることができます。
This being the case, I had little to say.
→As this is the case, I had little to say.
I'll buy the goods, the price being moderate.
→I'll buy the goods, as the price is moderate.
3.このように、as節になった文は、主節に対し従属節となります。このような文の構造を、複文といいます。複文では、主節>従属節という不等式になり、従属節は、主文にかかる修飾語になります。
この2つの文では主節と、従属節の主語が違っています。
As this is the case, I had little to say.
ここではas節(従属節)の主語はthis、主節の主語はI
I'll buy the goods, as the price is moderate.
ここではas節(従属節)の主語はthe price、主節の主語はI
と、それぞれ主語が異なっています。
主語が異なる文を現在分詞構文にする時は、問題文の回答のように、主節と異なる主語(thisとthe price)を分詞beingの前に明示する必要があります。このような主語の異なる分詞構文を、独立分詞構文といいます。
ご質問の例文は2つとも、この独立分詞構文の知識を問う問題だったのです。
以上ご参考までに。
お礼
ありがとうございました!!