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分析方法について

分析方法について学んでいます。 プラント・オパール法について説明を受けたのですが、いまいちよくわかりませんでした。ただ、検索してみても良いサイトがみつからずにいます。どなたか教えていただけますか。 そしてこのプラント・オパール法や使用痕分析、脂質分析法などのような、科学的に文化財を分析する方法における限界はあるのでしょうか? 私の考えとしては、使用痕分析は、その該当枠組みへの選別が、個人の感覚も絡んでくるために曖昧になってしまうのではないかと思うのですが…。 お願いします。

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noname#5808
noname#5808
回答No.1

私が大分前にやっていたことであり・・・、またこのページでは説明に限界がありますが、宜しかったら参考になさって下さい。 ちなみに、ネットでは、詳細な説明をしたページが見当たらないようです。 まず、プラント・オパール法ですが、これは、当時の稲科の植物の種類により周辺環境を推測する方法に過ぎません。気候、周辺植生はかなり正確に反映されるはずですが、以下の場合は問題です。 1、プラントオパールが採集された地層が、どれくらいの年代幅を持ったものであるかを把握していなければ、精度が落ちる。 2、地層が後の時代の耕作、地殻変動等で攪拌された場合、正確性を欠く。 3、土壌が採集された折、採集器具、容器が他の土壌に汚染さて居た場合、正確な結果を反映しない。 4、土壌からプラントオパールを分離する段階で、適切な物理処理、化学処理がなされたか。 等。 使用痕に着いては、比較する人間が、実験考古学の分野をいかに熟知しているかで左右されます。問題としては、 1、実際に、サンプルと同等の粘土に、籾、木の葉、人の手等で凹痕をつくり、サンプルと比較しているか。 2、主観、過剰な自信で、凹痕が何によって形成されたかを推測した場合は非常に危険で、信頼性を欠く。 3、見かけ上、凹痕に見えても、実際モデリングしてみると、唯の穴ぼこだったりする場合がある。 4、石器、金属器は、素材、形、サイズ等忠実に再現されたレプリカを使い、打撃、切削などを実際行ってみて、さらに経年変化なども実際に測定して、比較検討されているか。 等。 脂肪分析法ですが、問題として 1、当然、サンプルとなる遺物が、発掘者などの手油、発掘器具に付着する油脂等で汚染されていないか。 2、搬送容器、保存容器が化学物質で汚染されていないか。 3、発掘後、遺物が風雨に爆していないか。 4、遺物が、天日、蛍光灯などの紫外線、大気中の酸素に被爆していないか。 5、実験器具が、清浄なものであるか。 等。 やはり、考古学での微量分析は、フィールドワークがものを言う事をお忘れなく!発掘者が、遺跡、地層を破壊して良いか、安易に遺物を取り上げて良いか。第三者を交え、不正が行われていないかなど、これらを常に心がけた慎重な発掘が、その後の遺物の様様なミクロの分析に影響を与えます。 それらへの配慮が、精度限界を限りなく向上させます。 分析するのは常に人間なので、発掘する側、分析する側が、心身ともに健全でなくては、正確な結果は永久に出されません。 >個人の感覚も絡んでくるために曖昧になってしまうのではないかと・・・ だからこそ、実際のフィールドワークを積んで、普段から的確な判断力、観察力などを磨くのが、学者としてのセンス、モラルを磨く事につながると思います。 もしあなたが考古学を志すのであれば、遺跡発掘の実績を積んだほうが、後々役立つはずです。 参考になさって下さい。

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